揺籃編
第十五話 ハイネセン帰還
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負かした事がキッカケで、戦略研究科に転科したんだったなあ。そのマルコム・ワイドボーン氏は今は何をしてるんだろう?
「君たちは士官学校に編入生として入学するんだろう?」
「ご存知だったのですか?」
「チヒル・ミナールの警備艦隊司令部で聞いたよ。将官推薦なんて五十年ぶりだって言っていたな。すごいじゃないか、おめでとう」
「ありがとうございます」
「一年次から編入かい?」
「いえ、二年次からの編入です」
「そうか。君たちの一コ上にアッテンボローっていう奴がいるから、よろしく言っておいてくれないか。私からも君たちの事は話しておくから」
ダスティ・アッテンボローかあ。あの人大好きなんだよな。伊達と酔狂、逃げ足一級、ケンカの売り方一級…ジャーナリスト志望って言ってたから、生粋の軍人志望ではないところがヤンさんと馬が合ったのかな。…ちょっと待て、ということは一コ下にアンドリュー・フォークがいるのか?…楽しそうな学校生活になりそうだ…。
「そのアッテンボローという方は、どういう方ですか?」
「面白い奴だよ。先輩であれ後輩であれ、頼りになるいい奴さ。そうだなあ、キャゼルヌ先輩にも君たちの事話しておくよ。入校して一段落したら、連絡をくれないか。入学祝いをしないといけないからね」
「何から何までありがとうございます。その、何故我々に良くしていただけるのです?」
「面と向かって聞かれると恥ずかしいな。…そう、友人といい酒はよく吟味しないといけないだろう?」
「そうですね、その二つは生涯の付き合いになりますからね」
「そうそう。ああ、吟味と言うのは言葉が悪いな。簡単さ、君たちとならいい友人になれると思ったからさ」
「失礼ですが、こちらにも選択権はありますよ?」
「…駄目かい?」
「いえ、こちらこそ喜んで。改めてよろしくお願いいたします」
「ありがとう。こちらこそよろしく頼むよ」
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