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妖精のサイヤ人
第七話:ギリギリの決勝戦!咆哮を上げる少年!
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撃が自身に触れる直前――無意識か、それか己の気を上昇させた影響か、ネロは気を瞬時に限界まで上昇させたことにより、両者の予想つかない結果を作り出した。

「―――ばッ…!?」

「お…おおお…!!!?」

瞬時の上昇による気のエネルギーが偶然にも爆発波エネルギー作り出し、ネロに近かったラクサスを吹き飛ばすほどの威力で一難から逃れる。

「――すげっ…初めて爆発波なんてしたわ…」

自身が偶然に作り出した結果に呆然とするも、できた技に試合の最中だというのに満足するネロ。
距離を取られたラクサスは舌打ちし、もう一度あの爆発波をされないかを注意してネロを睨んでいる。

「まだ手の内を隠してたのかよ…んにゃろう…」

あれほど追い詰めていたというのに、まだまだネロに手札があると勘違いするラクサス。しかし、だとしてもネロがまだまだやれるという事実に興奮が収まらない。喜びが強いのか、サイヤ人のネロに劣らない戦闘への楽しみを増している。
10歳というのに、まさかこんなにも早く戦いへの楽しみを覚えるなんて思わなかったラクサスだが、おそらく根からの戦闘狂質を持っているかもしれない。

「「―――!!!!」」

お互い、警戒態勢から攻防の続きを再熱して拳と足による応酬を繰り返す。
殴り、蹴り、時には絡め技。そして偶に互いで頭突きをする。ただ目の前の相手を叩きのめそうとするその戦闘。
両者はボロボロになりながら、そして血を流しながらも戦闘続行する。
ネロは夢のようなこの瞬間をできるだけ長く体感できるために。
ラクサスは初めて出せる己の本気をぶつけられる相手との戦いを長く楽しむために。
どちらにせよ互い互いにこの戦いを楽しみ続けるために、相手との”戦い”を中断せずに続けていく。
しかし、決定的に不利なのはネロだ。持てる力の全てと技を出しても尚、ラクサスは倒れず、疲労の顔を見せない。
ここでラクサスは自身のタフネスさが輝いている。体が強くなったことからか、それとも前の時代で最強生物の魔水晶(ラクリマ)の影響か、もはや体の弱かったラクサスの面影などない。

―――雷電を纏って相手を倒す。技術が相手の方が格上?知ったことではない。ならこっちは大人顔負けの魔法でただ叩きのめすだけだ。
勝つのは自分だ。

そう断固なる自信を胸にラクサスは慣れていなかった接近バトルをし―――そして学習する。
相手をどこぶちのめせばいいのか、何をすれば相手が怯むのか。どんな動きが最適なのか。
ここでラクサスは秘めている才能が顕になる。
祖父から受け継いでいる魔力の多さ、そして生来の戦いの才能がラクサスを次のステージまで昇らせる。
最強生物――”(ドラゴン)”の力の逆鱗が顕れる。


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