第七話:ギリギリの決勝戦!咆哮を上げる少年!
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感じながら自分が抱いている感情は恐怖なんかじゃなく、自身よりも上手の強敵と戦える喜びと興奮が今支配している。
それに加え、大猿の力を使っている反動により、戦闘衝動で理性を保つのがやっとだった数時間前の自分が、今ではそれほどに苦じゃない。むしろ戦闘衝動のおかげでいつもの実力をより良く発揮できていると思えた。
「オレ…すっげえ楽しい」
「…オレもだ。だから…とことんやろうぜ」
「もちろん…全力の全力で、ぶっ飛ばしてやる」
「やれるモンならやってみろヨ。その前にオレに倒されてないといいがなァ!」
瞬間、ネロは白いオーラを纏ってラクサスに跳ぶ。
対してラクサスは雷を纏って上空へ、それに続いてネロも追いかけるように跳んでいく。
自身に追い付いてきたネロにラクサスは右フック、その右拳を左手で受け止めて同じ右フックを決める。
ネロの攻撃にピクリも一つもせず、ラクサスは左拳をネロの胴体へ入る。
「ぐふ…!ッ…!!」
「ごぉッ…!!!?」
口から呼吸が乱れるもネロは顔に力を込めてラクサスに頭突きを点く。
丁度当たったところが鼻だったことか、思ったよりもラクサスはダメージを受ける。
たとえタフであったとしても、必ずも体全体が頑丈というわけではない、体のうちのいくつかに脆い点があるもの。
鼻血が出るも構わず、ラクサスは両手に雷を一点に集めてネロへハンマーの如くその両手を振り下ろし、ネロを地上へと吹き飛ばす。
そして追いかけるように重力を逆らって雷と一体化し、地面へ落ちていくネロを追いかけるように最大のスピードで跳んで――
「―――波ああああ!!」
「!!」
落ちていくの構わずネロは両手からエネルギー砲を放ってその攻撃を妨害――とは行かない。
直撃しても雷の勢いが止まらず、地面に着地したネロにそのまま雷は大きくなり、ネロへ落雷した。
「があああああああ!!!?」
雷に打たれる熱量と痺れにネロの外側だけじゃなく、内側にもダメージが通られて耐えられる痛みをオーバーして思わず悲鳴が漏れる。
落雷で実体化するラクサスしてもう一押しといわんばかりに拳一つに雷を疾走らせてネロにお見舞いしようとする。
大猿の力を解放したネロに、野生の勘が告ぐ。というより嫌な予感を感じてまだ痛みが抜けきれない中、ネロは自身に迫る雷の少年の姿が目に入った。
あれは危険だ、次にあれをくらったらタダじゃおかないということが今の体が訴えているように鳥肌が異様に立つ。
どうすればいいか、もう自身の顔に迫る雷撃の拳に対処方を探ろうと脳内を働かせるが間に合わない。
(ヤバイ…やられるッ…!!!)
それでも耐えれるように体内の気を上昇させる…そして雷
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