第五十七話 卒業式その三十四
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「それでお見舞いに行くんだ」
「そうなのね」
「お母さんも一緒だからな」
「じゃあお家には私とお姉さんだけね」
「そうなるからな」
こう私に言うのでした。
「留守番頼むぞ」
「それじゃあね」
「誰か来たらな」
その時はというのです。
「宜しく頼むな」
「わかったわ」
こうお父さんに答えました。
「それじゃあね」
「明日はな、それと暫く経ったらな」
お父さんは私にさらに言ってきました。
「大教会に行くからな」
「今日は行かないの」
「ああ、今日は参拝させてもらうだけだ」
行くことは行くけれどというのです。
「それだけなんだ」
「そうなの」
「丁度神戸までの道にあるからな」
私達の大教会である奥華は八尾市にあります、八尾市には天理教の大教会が三つあってそのうちの一つです。
その八尾市はおぢばから比較的近くてしかも実家の教会の神戸市との通り道にあります。ですからおぢばから実家に行く間にすぐに行けるのです。
「参拝はさせてもらうからな」
「じゃあ機会をあらためてっていうのは」
「今日は大教会長さんがおられないんだ」
「だからなの」
「大教会長さんへの挨拶に行くけれどな」
「私の卒業と入学で」
「それでな」
このことでというのです。
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