第六幕その九
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「祭壇を持っていないそうだから」
「それでいつもピラミッドの中を歩いていてだね」
「それじゃあね」
「見付けることは」
「かなり難しいわね」
このことを言うのでした。
「残念だけれど」
「運がよかったらかな」
「そうだと思うわ、それに色々な神様の祭壇も巡って」
そうしてというのです。
「ピラミッドの中をよく見て回りたいし」
「そうだよね」
「メジェド神は探すけれど」
「それと一緒にだね」
「ピラミッドの中を見て回りましょう」
「それじゃあね」
「運がよかったら会えるなら」
ボタンが言う言葉はといいますと。
「会えるんじゃない?」
「ああ、君は運がいいからね」
ハンクはボタンの今の言葉に応えました。
「だからだね」
「うん、僕不思議とね」
「運がいいよね」
「そうみたいだからね」
「多分オズの国で一番運がいいよ」
幸運に満ちているオズの国の中でもです、ボタンはとにかく運がよくてそのせいで一緒にいるとその人達にもいいことが一杯あるのです。
「だったらだね」
「お会い出来ると思うよ」
「メジェド神にも」
「それでね。お会いしてね」
そうしてというのです。
「どんなお姿かね」
「この目でだね」
「見ればいいと思うよ」
「そうだね」
ハンクは今度はボタンの言葉に頷きました。
「どんなお姿か気になるけれど」
「それはね」
「実際にお会いして」
「それで確かめようね」
「それじゃあね」
ハンクはあらためて頷きました。
「そうしようね」
「じゃあね」
「しかしね」
「しかし?」
「いや、ボタンのそうした考えはいいね」
ボタンのそのあどけないお顔を見ての言葉です。
「あれこれ考えるよりもね」
「運がよければっていうのは?」
「こうした場合はね」
「いいんだね」
「僕はそう思ったよ、じゃあ運にね」
今回はというのです。
「全てを委ねようね」
「それじゃあね」
「いや、エジプトの神様も」
またベッツイが言いました。
「色々みたいね」
「そのこともわかったね」
「ええ、完全な人の姿とかね」
「頭が別の生きものとか」
「そうしたお姿の神様だけじゃないのね」
「そうだね、そんなね」
「想像も出来ない様なお姿の神様もいるのね」
ベッツイの今の考えはこうしたものでした。
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