第70話
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っている”密入国者達”への対処の為にここに来たんだが……確か話によると”密入国者達は4人”と聞いていたが残りの一人はどこに……?」
「!どうやら残りの一人に関しては俺達よりも一足早く着いたそこのリア充神剣士に無謀にも挑んだ挙句、返り討ちにあったみたいだぜ?」
トワの疑問に答えたロイドはクルーガー達を見まわして一人足りないことに眉を顰めていると、カンパネルラの遺体に気づいたランディが答えた。
「へ…………――――――!!」
「……ッ!あ、あの人も確か太陽の砦で現れた……!」
「結社の執行者、”道化師”ね………」
「”挑んだ”というか、セリカさんに”一方的に襲い掛かられて”あんな事になったのでしょうね………確かヨシュアさんの話だと、”道化師”の戦闘能力はそれ程高くない上”道化師”は”執行者”の中でも特殊な立場でいる事から必要不可欠な戦闘以外の戦闘は避ける傾向にあるとの事ですし。」
「そして、他の3人にセリカさんが”止め”を刺そうとしたところに私達がギリギリ間に合ったという事ですか……」
「というかよく見たら、レクター少佐も左腕を失っていますから、恐らくあれもセリカさんとの戦闘によるものでしょうね……」
ランディの指摘を聞いてカンパネルラの遺体に気づいたロイドは目を見開き、カンパネルラの無残な遺体を見たユウナは息を飲み、エリィとティオはそれぞれ複雑そうな表情で呟き、セティとノエルは重々しい様子を纏って呟いた。
「……セリカさん。”通信でも話した通り、俺達が間に合えば彼らが撤退する事を見逃すという約束”を果たしてもらいますよ。」
「……念のために確認しておくが、お前達は本当にそれでいいのか?わざわざ見逃さなくても俺との戦いで疲弊したそいつらを捕らえて、牢屋に入れたほうが今後の戦争でお前達の祖国であるクロスベルがより有利になると思うのだが。」
静かな表情でセリカに声をかけたロイドの言葉にアリサ達がそれぞれ驚いている中、セリカは静かな表情で問い返した。
「確かにセリカさんの仰る通り、現にこうして戦争中であるクロスベルに”密入国”した彼らを”逮捕”することが私達の役目ではありますが……」
「”かかし男”には競売会に潜入したロイド達を血眼になって探していたルバーチェの連中から誤魔化してもらった事もそうだが、クロスベル解放にも手を貸してもらった”恩”があるからな。その”恩”を返さずにかつての俺達のように窮地に陥った”かかし男”を逮捕しちまったら、俺達自身が納得できねぇんだ。」
「……ですね。それに少佐のお陰でセリカさんにとっても結果的にはいい結果へと変えた”キーア”をルバーチェから守れたんですから、セリカさんにとっても一度だけ見逃してあげる理由はありますよ。」
セリカの言葉に答えたエリィとラ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ