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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第70話
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れたグレネードが地面に着地する前に魔剣を振るってグレネードを真っ二つにして閃光爆発が起こるのを防いだ。
「いいえ、その一瞬で十分でございます―――!」
するとその時クルーガーは一瞬の早業でセリカの周囲に鋼線(ワイヤー)を張り巡らせた。
「これは……」
(ほう、”鋼線による結界”とは珍しいものを見せてもらっただの。)
セリカが自身の周囲に張り巡らされた鋼線(ワイヤー)を見回している中ハイシェラは興味ありげな表情でクルーガーを見つめ
「少しでも動けば全身が切り刻まれますから、そちらにいるお嬢様達に取り除いてもらうまでそこから動かない方が貴方の為ですわ。――――――では、今度こそ私達は失礼させて頂きます。」
クルーガーはセリカに警告をして、レクター少佐達と共にその場から撤退しようとしたが
「”この程度で俺を止める事ができる”と思われるとは、随分と舐められたものだな。飛燕剣”舞の型”――――――沙綾円舞剣!!」
何とセリカは魔剣を一振りしてクルーガーによる鋼線(ワイヤー)の結界を切り裂いた!

「な――――――」
「ヤバ……っ!?」
それを見たクルーガーは絶句し、シャーリィが焦りの表情をしたその時
「全てを薙ぎ払え――――――双竜の大竜巻!!」
「キャアアアアアアッ!?――――――カハッ!?」
「うわああああああっ!?――――――あぐっ!?」
「うおおおおおおおっ!?――――――ガハッ!?」
セリカが僅かな詠唱時間で魔術を発動させた二つの大竜巻に三人は巻き込まれると、竜巻によって全身が切り刻まれた後それぞれ吹き飛ばされて近くの木にぶつかってうめき声を上げた。

「シャロン――――――ッ!!」
レクター少佐達同様全身血塗れになって、地面に倒れているクルーガーを見たアリサは悲鳴を上げ
「剣でアーツを斬るみたいなオカルトじみた事をした上一瞬であの3人をあんなザマにするとか、一体どれ程の”化物”なんだよ、あの女みたいな野郎は……!?」
「しかもあんな凄まじい剣技に加えて、魔術も凄まじいとはね……先程の超人じみた剣技に加えて竜巻の魔術……まさに彼にとってもう一つの二つ名である”嵐の剣神”そのものだね。」
「そ、それよりもこのままほおっておいたら、シャロンさん達が……!」
アッシュは信じられない表情で声を上げ、アンゼリカは真剣な表情でセリカを見つめ、クルーガー達が絶体絶命の状況に陥っている事をすぐに悟ったトワは悲痛そうな表情で声を上げた。

「く…………っ……まさか……これ程とは…………」
「アハハ…………ここまで”力の差”が違うと、もう笑うしかないね〜…………」
「く…………そ……っ!こんな所で、倒れる訳にはいかないんだよ……っ!」
「――――――傷が浅かったようだな。」
(クク、果たして”奴等”は”間に合う
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