42 剣を持つ者
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期末テストが終わり、かよ子達は肩の荷が降りた気分だった。
「ふう〜、やっと終わったねえ〜。アタシゃ全然解かんなかったよお〜」
「まるちゃん、普段勉強してないからじゃ・・・」
たまえはまる子に突っ込んだ。
「だって疲れてるって言ってんのにお母さんったら、さっさと勉強しなさいって怒るんだよお〜、お陰でやる気なくなっちゃったよ」
まる子のめちゃくちゃな言い訳にたまえもかよ子も何も言えなかった。そんな時、かよ子は大野と杉山の会話を聞く。
「なあ、大野、お前、日本平の花火大会、行かねえか?うちの姉ちゃんも友達と行くんだ」
「ああ、俺も丁度家族で行く事にしてたんだ」
「そりゃいいな」
(す、杉山君・・・。大野君と花火大会行くんだ、いいな、私も会えたらいいな・・・)
かよ子は日本平の花火大会に期待を膨らませた。また、その会話は冬田も盗み聞きしていた。
(大野君、日本平の花火大会行くのねえ・・・。私も行ってみよう〜)
冬田はその花火大会で自分の浴衣姿を見た大野に「お前、すげえ似合ってるぜ!」と言われて照れる所を妄想した。
パレスチナの日本赤軍本部。房子はその場所にできた光と闇が混ざったような混沌とした穴にいた。
(私達はこのパレスチナで攻撃を仕掛けて、日本を変えるチャンスを待っていた・・・)
この穴は異世界との出入り口となっている。その時、声が聞こえた。
「重信房子。また我が世界の者を使いに出して欲しいと?」
「はい、」
「だが、これまでに幾人の者が抹殺されておる。次こそ成功なるのか」
「はい、方針を変えます」
「そうか、では、こちらもそろそろ主戦力を投入する」
声の主はそう言った後、二人の男が穴を通して現れた。
「私はアドルフ」
「そして私はべニートだ!」
「この二人は貴様らの世界から消えた後、我が世界でも相当の実力を持っている。簡単には消せまい」
「そうですね、ありがとうございます。では、まずは・・・」
房子はアドルフとべニートにこれからの作戦を伝えた。
三河口が通っている高校でも日本平の花火大会で話題が持ち切りだった。
「ねえねえ、奏子は三河口君と行くんでしょ?良かったね!」
友達の瞳に言われて奏子は恥ずかしくなった。
「う、うん・・・」
「いいね、楽しみだね」
さらに友達である本多夏美にまで羨ましがられた。
「うん・・・」
テストの結果はかよ子はどの科目も何とかいい点だった。
「良かった、おっちょこちょいしなくて・・・」
特に国語は82点と最高得点の記録を更新した。他の科目もなかなかの出来だった。かよ子はまる子にたまえ、とし子と一緒に帰ろうとしていた。
「ああ・・・」
「ま、まるちゃん、どうしたの?」
「テスト、全然出来なくてさあ〜、
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