艦娘とスイーツと提督と・45
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る程、言い得て妙だ。
「別にいいんじゃねぇの?」
「……えっ?」
「今のままでさ。仕事の時ビシッと決める、オフの時には気楽に寛ぐ。人間それが普通だよ」
芸能人とかはオフの時でも衆目に曝されるから気が休まらないかも知れんが、俺達ゃ軍人……公務員に近い存在だ。気の緩めすぎは禁物だが、そこまで気を遣う必要はない。
「何ならウチのオタクグループ、俺が紹介してやろうか?」
「ホントに!?ありがとうAdmiral!」
そう言ってアイオワが抱き付いて来た。メガトン級のダイナマイトボディの持ち主が抱き付いて来たら、そりゃお前節操の無い愚息がアップを始めてしまうワケで。
「Admiral?」
「なんだ?」
「何か堅いモノが当たってるんだけど?」
「そりゃお前、ナニだよ」
「……スケベ」
「バッカお前、半分以上お前の責任だろうが」
「ん?」
この戦艦、解ってねぇ。大体、あんな制服を着こなせる奴なんて、元々顔立ちやらスタイルやらが整ってないと似合わねぇんだっつの。そんなのが地味な服装をしてみろ?服装が地味な分中身の美しさが際立って……ストレートに言えばギャップ萌えが大変に好みです。デカ過ぎてパーカーの前のジッパーが閉まらない所とか、尻が大きすぎてジーンズがぱっつんぱっつんな所とか、目の毒でしたハイ。
「つまり、最初からAdmiralは私にムラムラしてたの?」
「……まぁ、ぶっちゃけちまえばな」
それを聞いたアイオワ、爆笑。
「なっ、何も笑わんでも」
「あ〜、おかしい。遠慮なんかしないで?Admiral。貴方は私のAdmiralでありmy sweet honeyなんだから!」
そう言ってアイオワが腕を首の後ろに回して来て、唇が重なる。その左手の薬指には、シルバーのリングが輝いていた。後日、比叡達にアイオワを紹介した所、『え、オタクだって知ってたよ?』と言われてアイオワが真っ赤になって照れていたのがまた可愛かったなぁ、というのはここだけの話。
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