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緋弾のアリア ──落花流水の二重奏《ビキニウム》──
緋神の巫女と魔剣《デュランダル》 IV
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ぶりだ。この空白期間は致命的ですらある。
だけど、ジャンヌ・ダルクという名の策士を、策に溺れさせてやることくらいは出来るはずだ。
「だから、今回はキチンと護ってあげないとね」
大切な人を護れなかったあの時の、やり場のない感情をもう生み出すことがないように。そう願いながら、俺は諳んじる。
それは祝詞でもあり、呪詛でもある。使いようによっては他人を生かし、或いは殺めることも可能な代物。
始祖から代々と継いできた系譜であり、一族の集大成だ。
「消え惑ひ、振らむとするは
浅緋
(
あさあけ
)
の──
──水紋の如きに、舞い廻る
袂
(
きわ
)
」
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