後編
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『ATOM』と『8ーMAN』と『ジロー』。
顔が仮面に変わっています。先ほどシャドウが伸ばした触手により、シャドウに同化されたものと思われます。
危険と判断し、即座に距離を取ろうと後退したにもかかわらず、三体は一気に駆け寄ってきて、あっという間に取り囲まれてしまいました。
特に『8-MAN』はスピードが際立っていて、私の行く手に素早く回り込んできました。この動きに互角に対応するには、オルギアモードを使用する必要があると推測されます。しかしオルギアモードは活動可能時間が短く、タイミングを誤ると自滅の危険性があります。
私は選択を保留にしたまま、さらに回避行動を行いました。
『ATOM』の飛び蹴りを左腕で防ぎ、『ジロー』のパンチをかいくぐるも、高速で移動する『8ーMAN』に捉えられ、はじき飛ばされました。
ただ『8-MAN』は高速移動の為に軽量化していることから、スピードは速いものの、その攻撃自体は軽いものであります。私は一回転してすぐに身を起こすと、距離を取るべく再び移動を続けました。
しかし三体のロボットの絶え間ない連携プレイによって、思うように引き離すことができないまま次第に追い詰められていったのであります。
【敵、四体!】
ペルソナ「ルキア」の内部で、私はアイギスとシャドウの戦闘を捉えました。
私はすぐに感知した状況を、みんなに伝えます。
【本体は『スピカ』を乗っ取ったシャドウです。三体のロボットはシャドウに操られ、本来の性能以上の動きを見せています。】
桐条先輩たちが戦場と化しているエリアに向かって駆けていくのが感じられます。
三体のロボットは、高速移動する『8-MAN』が牽制し、身の軽い『ATOM』とパワーのある『ジロー』が波状攻撃を行っています。アイギスは三体の連携攻撃にペルソナを呼び出すスキもなく、防戦一方となっていました。
【アイギス!アイギス!聞こえる?】
私は必死に呼びかけました。
【・・・風花さん・・・】
【あと少し頑張って。今、みんなが行くから・・・】
風花さんからの通信で、皆さんが応援に駆け付けてくれたことを知りました。
しかしこの薄暗くて視界の悪い状況下で、人間が『シャドウ=ロボット』の相手をするのは非常に危険です。
特に、人間である皆さんにとって一番厄介と考えられるのは『8-MAN』の高速攻撃です。攻撃が軽いとはいえ、生身の皆さんにとっては充分に脅威であります。
逆に『8-MAN』さえ封じられれば、仮に私が活動限界を迎えても、後は皆さんで何とかできるかもしれません。
私がすべきことは、皆さんがここにたどり着く前に、まず『8ーMAN』を倒すこと。そして可能ならば、その後1体でも多くの敵を倒しておくこと。
ここにきて、私はオルギアモードの発動を決定しました。
「オルギアモード!
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