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妹なんていなければよかった (紗夜/日菜) 〜 Bad End 〜
本編
私のすべて…?
[8]
前話
ー 3/18 お昼すぎ - CiRCLE ー
「あこ、もう少しペースを落として」
「うぅ…ごめんなさい…」
「明日ライブだと思うと緊張しちゃって…」
「私も…すごく緊張してるよ…」
「いよいよだねー…」
「…そうですね」
「私達にとっての…大切なライブ…」
「…」
「今日はこのへんにしましょう」
「え、もうお終いですか?」
「ええ、練習は十分にしたわ」
「後は最終確認をして明日に備えましょう」
「まぁ練習で体力使い果たしたら意味ないもんねー」
「そうですね……本番で全力を出さないと…」
「それじゃあ確認するわよ」
…
ー 練習後 氷川家 ー
「おねーちゃんおかえりー!」
「ただいま…」
「早かったね」
「ええ…練習で全て使い切っては意味がないわ」
「そっか」
「いよいよ明日だねー」
「そうね…」
「……頑張ってね、おねーちゃん」
「見に行けないけど、応援してるから!」
「ええ…」
ー 氷川家 紗夜の部屋 ー
(明日…)
(大丈夫…今までの練習の成果を見せればいいだけ…)
緊張とか楽しさなどといった感情はなく、モヤモヤした気持ちが残っていた。
いつもならライブに対する程よい緊張感があるのに、この日は何故かライブに対して何も感じなかった。
Roseliaにとっての大切なライブなはずなのに。
(このライブは………私にとって本当に……)
「おねーちゃん、お風呂どうぞー」
「ええ…」
無駄なことは考えないようにしよう。
今の私にできることは、明日のライブで全力で演奏すること。
[8]
前話
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