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超聖戦?バレンタインデー
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気が溢れ出ていたので、二人は死なないけれど無事では済まされないだろう。
そんな事があったが、私はその後、偶然出会った結衣にチョコレートを渡し、葵とチョコレートを交換した。
葵に渡し終わったとき、ここ最近はずっと実体化して「三嶋花梨」として学校生活を送っている瑠璃神は
自身を慕う後輩達に囲まれていた。
花梨自身、人見知りなところもあるので、結構戸惑っていた。
私は「ヤバくなったら助けるとしますか・・・・」というスタンスでそれを見守っていた。
なお、後日その事を花梨に伝えたら数日拗ねられて、機嫌を直すのに私が苦労したのは別の話である。
そして放課後。
私はというと、何故か女子寮の薔薇園に居た。
そしてその場には友人の綾瀬悠季が居た。
今は・・・・何故か二人っきりである。
「・・・・で、凪優俺に何の用だ」
「ひゃい!?」
私はあまりの恥ずかしさに声が裏返ってしまった。
「・・・・・おい、凪優、お前大丈夫なのか?顔もなんか紅いようだし・・・・」
「ぅえ!?な、なんでも・・・・ない!なんでもないってば!」
私はテンパって平静を装った。
その時だった。
私はあんまりにもテンパりすぎて薔薇園に広がる池(深い)に落ちそうなった。
「危ねぇ!!」
それを抱き留めて私が落ちそうになるのを未然に防ぐ悠季。
その体制は・・・・・・・なんていうか・・・・お互いの顔が近い。
もう私はこの状態でも気を抜いたら昇天してしまいそうだ。
「っと・・・大丈夫か?」
「う・・・・うん」
悠季は私をそのまま近くにあった椅子に座らせる。
そして、至近距離に近づいて・・・・・
おでことおでこを合わせていた。
どうやら悠季は私に熱がないか確かめているのだろう。
その間も私の体温は確実に上がっていた。
「うーん・・・・熱は無ぇみたいだけど・・・・もしあれなら俺が寮まで送っていくか?」
悠季は私が体調が悪いと勘違いしてるらしく、私を寮まで送っていくと提案した。
「ううん・・・大丈夫だから」
「・・・・?そうか?まぁ・・・無理はすんなよ。俺は今から依頼あるし行くな」
「・・・・・待って」
立ち去ろうとする悠季を私は引き止めた。
「なんだ?」
振り返って引き留める私の方を見る悠季。
「あの・・・さ、これ・・・・・受け取って・・・・欲しいの・・・・・。ダメ・・・かな・・・・?」
私は勇気を振り絞って悠季にチョコレート(本命)を渡す。
「これを・・・・・俺に?」
「うん・・・・」
「そうか・・・・。ありがとな、凪優。俺、凄く嬉しいよ」
悠季の言葉に私は背後の薔薇が咲き誇ったかのような笑顔になった。
それは・・・・至極当然である。
なんせ・・・悠季、絶賛片思い中の彼に本命のチョコを渡せて。
そして「嬉しい」と言ってもらえたの
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