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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・43
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)には感謝しないとですね〜♪」

 いや、婆ちゃんもメシマズ褒められて喜ぶとは思えねぇんだが。




「提督〜、お代わり……もらえますぅ?」

「勿論いいぞ?今度はちょっと味を変えてみるか」

 そう言って俺は席を立ち、給湯室へと向かう。そこの冷凍庫にヌガーグラッセの残りがしまってあるからだ。それを取り出してカットし、皿に置いたら上から赤いソースをかける。

「ほらよ」

「あれぇ〜?さっきはかかってなかったソースがかかってますねぇ?」

「いいイチゴが手に入ったんでな。赤ワインで煮詰めてソースを作ってみた」

 アイスクリームよりもさっぱりとした口どけのヌガーグラッセは、意外とフルーツなんかを使ったソースとの相性がいい。特に酸味の利いた甘酸っぱいソースは、ヌガーグラッセのさっぱりとした味わいを引き立てつつ、フルーツの味も感じられてよく合うと個人的には思う。

「ん〜♪これまたBuono!サイコーですねぇ♪」

「うん、これは確かに美味い」

 と、2人でヌガーグラッセを堪能していると執務室に置かれていた時計が5時を告げる。ウチは夜勤を除き基本的には5時で業務終了。アフター5はお酒解禁の合図だ。

『……ポーラの奴、業務終了に託つけて酒を要求してきたりせんだろうな?』

「……あ、提督」

『来た!』

「な、なんだ?ポーラ」

「口直ししたいので……コーヒー、もらえます?ブラックで」

 意外っ!それはコーヒー!……なんてバカな心の声は無視しつつ。リクエスト通りにコーヒーをブラックで淹れてやる。

「はぁ……美味しいですぅ♪」

「何というか……珍しいな?」

「んぇ?何がですかぁ?」

「いや、もう5時過ぎたのにポーラが酒を飲みたいって言わないなんて」

「あ〜、今日はポーラ休肝日なんですよぉ。だから今日は飲みませ〜ん」

 ん?いまなんつった?休刊日?休館日?

「休館日って、どこか休みなのか?」

「違いますよぉ。お酒を飲まないで、身体を休める休肝日ですよぉ」

「な……なん、だと…………!?」

 ポーラの口からまさか、休肝日という言葉を聞くとは。酒と言えばポーラ、ポーラと言えば酒。そのくらいポーラと言えば飲兵衛のイメージを持っていたのだが。

「ポーラ、お前熱でもあんのか?」

「むぅ、幾ら提督でも怒りますよぉ〜?ポーラ実はやれば出来る娘なんですよぉ?」

「いや、それにしたってよぉ……」

「えへ、実は半分位なっち〜のお陰なんですよぉ」

「なっち〜?って、那智の事か」

「そうで〜す。おんなじ重巡で、お酒も好きだから仲良しさんなんですよ〜」

「……で、那智とお前の減酒に何の関係があるんだ?」


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