暁 〜小説投稿サイト〜
夜に交わる伴装者〜Heros a H eroism〜
乙女の聖戦(夜戦)(IF純クリ)
[12/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た様子で私を見た。

「た、立花さん?」
「うん………どうも」
「こ、こんにちは……えと、何か、用?」

こてん、と首を傾げる先輩。やっぱり可愛いな、この人。

「えと、先輩、何処か痛いの?なんだか、調子悪そうだけど」
「ひょえ?!ぜ、ぜぇんぜん! げ、元気いっぱい!」
「そ、そう?」

なんか顔赤いけど、でも、大丈夫そう、かな?

「そ、それより!立花さん、昨日、どうだったの? 彼氏さん……翔くんとは、その」
「あ、うん。先輩のおかげで、大成功……えと……ありがとう、ございます」

頭を下げて、お礼を言う。
先輩のアドバイスのおかげで、ちゃんと素直な気持ちを伝えられた。

「今度、お礼、させて欲しい。クリス先輩のおかげだから」
「そんな、お礼なんて、べつ─────はっ」

あれ?両手をパタパタ振ってた先輩が、急に考え込み始めた。
どうし──────────

「立花さん!」
「わあ?!」

グワッて感じで、先輩が距離を詰めてきた。
え、なに?

「あ、あのね!こ、こんな事、聞いていいのか、わ、分からない……けど、もし、立花さんが良ければお、教えて欲しい事があるの!!」

顔を真っ赤にして、真剣な表情で私を見る先輩。

「……………」
「………んッ」

何を聞きたいのか、分からない。
けど、クリス先輩は私に助言してくれた。

おかげで、あまのじゃくで翔に甘えっぱなしの自分から、一歩踏み出せた。
だから、今度は私が、クリス先輩を助けたい。

「………いいよ。私が力になれるか、分からないけど、クリス先輩が困ってるなら、力になりたい……ううん、協力、させて欲しい」
「立花さん………!!」
「響………で、いいよ。私達、戦友……でしょ?」

バレンタインという戦いを共にした。

「〜〜ッ!ありがとう、響ちゃん!」

名前をちゃん付け………て、照れちゃうな。

「それで、先輩は──」
「お、男の子って!ど、どどどーいう、え、えええエッチな事!す、好き!なの、かなぁ?!」
「……は?」

何を?と聞くより早く、なんか……とんでもない事を聞かれた?

「えと……先輩、ごめん、もう1回言って貰える?」
「男の子って!どんなエッチな事が好きなのかな!?」

聞き間違いじゃなかった。
ちくしょう。

「いや、その、なんで、そんな事、を?」
「じ、実は、ね…………」

なるほど。
バレンタインの夜、晴れて恋人と……

あー、初体験、を済ませた先輩は、

彼氏さんにこれからもそのー、

御奉仕?したいけど、知識が足りないから、

経験者からアドバイスが欲しい、と。

「そーいう訳?」

ああ、だから、ひょこひょこ歩いてた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ