第六幕その六
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「他の果物もだね」
「食べるんだね」
「ええ、メインはメロンで」
それでというのです。
「他の果物もね」
「それじゃあね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「見れば丁度お昼だから」
「それではだね」
「お昼ご飯もね」
こちらもというのです。
「食べましょう」
「いいね、ではね」
「今日のお昼は」
早速そちらのお話をするベッツイでした。
「サンドイッチにしましょう」
「果物とだね」
「そちらにね。そして飲みものは」
こちらはといいますと。
「牛乳がいいかしら」
「そちらだね」
「ええ、そちらを飲みましょう」
「サンドイッチにも果物にも合うね」
「牛乳はね、だからね」
それでとです、ベッツイはカエルマンに答えました。
「私もよ」
「いいと思ってだね」
「牛乳をって思ったけれど」
「私もいいと思うよ」
これがカエルマンの返事でした。
「飲みものはそれでね」
「じゃあ牛乳ね」
「それにしようね」
「では出すわね」
こう言ってでした、実際に牛乳も出してです。
それも飲みます、そうしつつベッツイは言いました。
「エジプトの神様は頭が色々な生きものであることが多いわね」
「そうですよね」
「これまでお会いした神様皆そうですね」
「これがエジプトの神様なんですね」
「人の身体で頭が他の生きもの」
「そうした姿ですよね」
「そうよね、ただ完全に人間の神様もいるわね」
ベッツイは美術家の絵をまた思い出しました。
「そうした神様だけでなくて」
「何かですね」
ここで言ったのは恵梨香でした。
「頭が他の生きものですとインパクトがあってすぐに記憶に残ります」
「アヌビス神やトト神もそうですし」
ジョージも言いました。
「バステト女神も」
「インパクトがあって」
神宝も一回見て忘れられないと言います。
「他の国の神様と違いますね」
「他の国の神様は大抵人の姿ですね」
ナターシャはギリシアや北欧の神様を思い出しました。
「巨人であっても」
「変身出来ても基本は人間というのが」
最後のカルロスが言いました。
「神様の姿ですよね」
「私もそう思っていたけれど」
それでもとです、ベッツイは五人に答えました。
「それがね」
「エジプトの神様は違いますね」
「頭が色々な生きものですね」
「完全に人間の神様もいますけれど」
「そこが違いますね」
「他の国の神様と」
「インドでもそうした神様いるわね」
ベッツイはここでこの国の神々を思い出しました。
「象の頭の」
「ガネーシャ神だね」
カエルマンがすぐに答えました。
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