第六幕その三
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「左右対称の草木が豊かで」
「砂場はないよね」
「芝生とか草が生い茂っているわ」
「そうした場所でね」
「緑が豊かよ」
「日本風の庭園もあるけれど」
こちらもと言うカエルマンでした。
「こちらも緑が豊かだしね」
「そういえばそうですね」
カルロスがカエルマンに応えました。
「オズの国にも日本風の庭園がありますけれど」
「緑の草が下にあって」
神宝も言いました。
「草木が沢山ありますね」
「他の国の庭園みたいに左右対称じゃないですけれど」
ナターシャはこのことをお話しました。
「緑は豊かですね」
「砂地があっても白いお砂だったりして」
ジョージはそうした日本風の庭園も知っているのです。
「こうした砂地ではないですね」
「ここはオアシスですね」
それだとです、恵梨香は今自分達がいる庭園を見て言いました。
「言うなら」
「うん、そしてこの庭園がね」
カエルマンは五人の子供達にも言いました。
「ピラミッドに相応しいね」
「そうだよね、ピラミッドはね」
ハンクがカエルマンに応えました。
「砂漠の中にあるから」
「砂もイメージが強いね」
「オズの国でもね」
「死の砂漠ではないけれど」
それでもと言うカエルマンでした。
「砂漠は砂漠でね」
「砂だよね」
「そう、だから庭園もね」
「砂漠の中にあるオアシスなんだ」
「それをイメージする様なね」
「そうした場所なんだね」
「そうだと思うよ」
カエルマンはハンクに答えました。
「私はね、そしてそのオアシスを見て」
「そしてだね」
「私達は楽しむのだろうね」
「そういうことだね、けれど」
「けれど。何かな」
「何か空中庭園を思い出したけれど」
ハンクはカエルマンに考えるお顔でこうも言ったのでした。
「あれはエジプトじゃないね」
「外の世界のお話だね」
「そうだったね」
「あれはバビロンでしょ」
ベッツイがハンクに言いました。
「そうでしょ」
「ああ、そうだったね」
「そうよ、同じ様に砂漠に囲まれた場所だけれど」
「エジプトじゃないね」
「また違う場所よ」
ベッツイはハンクにこのことを強くお話しました。
「私もこのことは知っているから」
「本でも書かれているんだ」
「外の世界について書かれている本でもそうだしボームさんもね」
「教えてくれたんだ」
「そうなの、エジプトとバビロンはね」
「離れてるんだね」
「別の場所よ、川もね」
こちらもというのです。
「違うわよ、エジプトはナイル川でね」
「バビロンは何川かな」
「チグリス=ユーフラテス川よ」
この川だというのです。
「だからね」
「違う川だね」
「そうよ、そこも違うから」
だからだというのです。
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