暁 〜小説投稿サイト〜
Unoffici@l Glory
2nd season
16th night
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その踏み台というわけか……いいだろう。だがなめてかかると痛い目を見るぞ」
「上等、目にモノ見せたるで」

 二組の間で静かに散る火花。するとそこにもう一台、横槍をさすように停める車がいた。

「ん?なんか来よったで」
「おいおい、誰や水差しに……待てや、この黄色いRX-8は……」
「ほう、二組同時にケリをつけられるとは、今夜はツイてるな」

 降りてきたのは、昼間の仕事着から着替えてきたのか、白い長袖パーカーに黒いダメージデニム、赤いスニーカーという出で立ちの広瀬である。

「よう、こないだ派手にふっかけてくれたの、覚えてっかな?」
「ああ、そんなこともあったな。どうだ、私の戦果になる覚悟はできたか?」
「抜かせ、4台ともバックミラーから消してやるヨ」

 油断は一切ない、確実に仕留めんとする狩人の視線で4人を見た広瀬は、そのまま愛車に乗り込み走り出した。残った4人も視線と相槌のみですぐさまドライバーズシートに座り、静かに後を追っていく。
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