暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep22特別捜査官になろう〜to recieve training 5〜
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さ。そやけど、こんな判りやすい法則性を示しててええんやろうか。今みたく管理局の捜査の手が延びてきてるのに。まぁこっちにとっては嬉しい話なんやけど・・・。

「さて、はやて。これまでの捜査資料から、連中がどういう法則に沿って密猟を繰り返してるか解かる? 特別捜査官である以上は捜査資料からいろいろと推察して、それを組み立てて形にしていかないと。それを移動中、カルガに到着するまでに答えを出しておいてね」

「え、あ、はい、了解です!」

制服の上着のポケットから携帯電話を出して捜査資料のデータを受け取った。今すぐにでも目を通したい気持ちを抑えてると、セレス執務官が「さて。これから出動するわけだけど、その前に・・・」って前置き。

「はやては学校が夏季休暇中ってことだけど、何かあたしに伝えておきたいこととかある? 夏季休暇とはいえ、ずっとあたしに付き合ってるわけにもいかないと思うんだけど・・・」

「あ、その辺はこのスケジュールデータを見てもらえれば」

わたしの携帯電話は地球産やけど、なんと管理局の技術で管理世界の通信端末などと同調できるようになった。まぁ空間モニターなんてものは出せへんけど、今みたく膨大なデータ量のやり取りや通信・メールが出来れば問題あらへん。

「来た来た。・・・ふんふん、なるほど。スケジュールに沿ってはやてを日本に戻せば良いのか・・・。了解。じゃあこれから9日間は一緒に仕事が出来るわけだ」

「はいっ。よろしくお願いします!」

「ん。じゃあ出動しようか」

椅子から立ち上がったセレス執務官に続いてわたし達も立ち上がって、「了解!」敬礼をした。
本局から第56管理世界カルガへは管理局の艦やなくて民間の艦を使うことになった。管理世界である以上、カルガにも地上本部はあるんやけど、わざわざ外から援軍が来たなんて思わせる必要も無いからってことや。

『本日は第56管理世界カルガ、首都ジトミル往き航行船505便をご利用いただきありがとうございます。到着時刻は8時間後の17時45分を予定しております』

機内にアナウンスが流れる中、わたしはセレス執務官からの宿題に集中する。ハオカーズ・カンパニーの密猟の実働隊がいろんな世界に出現する法則性を推察、明かすこと。すでにセレス執務官は判ってるけど、わたしにもこういう推察力や観察力を鍛える必要がある。そのための宿題や。

(とりあえず・・・えっと、どっから手を付ければええのか・・・)

界図をジッと見てても始まらへんから密猟順に数字を表示させた。そやけど「どの世界も定期的に狙われてる・・・」くらいしか判らへんかった。唸ってるわたしに、隣に座るヴィータが「はやて、大丈夫か?」って心配してくれた。

「お力になれるかどうか判りませんが我々も協力します」

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