オペラ座の前で、サロンの帰り
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道、凄くいい気分でだった、初めて飲んだシャンパンのせいもあったんだろうと思う。
「ジュス、ありがとう、ユゴーに会ったのよ、画家の、あの人にも」
「喜んでくれたのね、パリは大変な事も多いけど、どう」
「そうね、人生は楽しい事より辛い事が多いというけど」
「そうだ、オペラ座を見に行かない、ここからだと近いのよ」
「危ない人とか、大丈夫、パリの夜は危なくない、追い剥ぎとかさ」
「確かにね、でもね、目の前よ」
パリの地理などわからないので、そう言われても正直、ピンとこなかったけど、ほらと指さした方向を見て驚いた。
凄い、写真や映画で見たオペラ座とそっくり、本物だ、目の前の、この建物を見る事ができただけでもあたしは、彼女にジュスティーナに感謝した。
「ねえっ、ここで一曲披露しても」
周りには誰も通行人もいない、こんな時間だから、周りには建物もあるが多分、お酒の勢いもあったのかもしれない、あたしは歌った、あの有名なミュージカルナンバーを。
歌が聞こえる、こんな時間に、誰だ、オペラ座の支配人室のソファーでうつらうつらと眠りかけていた男は目を覚ました、起き上がって窓ナ近寄る、外を見ると人影らしきものが見えた。
足が動き出した、確かめよう、声の主を誰が歌っているのか、だが、オペラ座の外に出ようとして男は大事な事に気づいた、素顔を隠す為につけている仮面を忘れていたことに。
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