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オペラ座ゲーム
オペラ座の前で、サロンの帰り
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にいる彼女に尋ねた。
「有名人もいれば駆け出しもいるわ、ユゴーに紹介しましょうか」
ニゴー、今ユゴーって言った。
もしかして、あの有名な、レ・ミゼラブルの作者のヴィクトル・ユゴー、まさか、嘘でしょと思っていると。

ジュスティーヌは私の手を引いて、椅子に腰掛けている真っ白な髭の男性の前に立った。
「ムッシュ、紹介されて下さい私の友人です、貴方のファンですの」
「異国の女性ですかな」
あたしは緊張した、はいと頷いて何か言わなければと思った。
「レ・ミゼールも好きですが、ノートルダムが大好きなんです」
「おおっ、それは」
男性は右手を差し出した、握手してくれるの、いいんだよねと思いながら、あたしは手を伸ばした。
「良かったわね、ジューリア」
「今夜は手を洗えないわ、嬉しい」
あの有名な小説家と握手、現実ならあり得ない、だが、今自分は握手しているんだ。

気分が高揚するというのはこういうことなんだと思った、他に無名の絵描きを紹介されてしまった、貴方をモデルにと、それが、お世辞だと分かっていても嬉しかった。
時間はあっという間に過ぎてしまう。

帰り道、凄くいい気分でだった、初めて飲んだシャンパンのせいもあったんだろうと思う。
「ジュス、ありがとう、ユゴーに会ったのよ、画家の、あの人にも」
「喜んでくれたのね、パリは大変な事も多いけど、どう」
「そうね、人生は楽しい事より辛い事が多いなんていうけど」
「そうだ、オペラ座を見に行かない、ここからだと近いのよ」
「危ない人とか、大丈夫、パリの夜は危なくない、追い剥ぎとかさ」
「確かにね、たけど、ほら、目の前よ」
パリの地理などわからないので正直、ピンとこなかったけど、ほらと指さした方向を見て驚いた。


もしかして、あの有名な、レ・ミゼラブルの作者のヴィクトル・ユゴー、まさか、嘘でしょと思っていると。

ジュスティーナは私の手を引いて、椅子に腰掛けている真っ白な髭の男性の前に立った。
「ムッシュ、紹介されて下さい私の友人です、貴方のファンですの」
「異国の女性ですかな」
あたしは緊張した、はいと頷いて何か言わなければと思った。
「レ・ミゼールも好きですが、ノートルダムが大好きなんです」
「おおっ、それは」
男性は右手を差し出した、握手してくれるの、いいんだよねと思いながら、あたしは手を伸ばした。
「良かったわね、ジューリア」
「今夜は手を洗えないわ、嬉しい」
あの有名な小説家と握手、現実ならあり得ない、だが、自分は握手をしているんだ。

気分が高揚するというのはこういうことなんだと思った、他に無名の絵描きを紹介されてしまった、貴方をモデルにしたいと言われて、お世辞だと分かっていても嬉しかった、時間はあっという間に過ぎてしまう。

帰り
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