助けてと彼女から
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だるくて起きる気分にもななれなかった、面倒だったというのもある、一日中、ベッドの中でゴロゴロしていて夕方、ようやくパソコンを立ち上げたとき。
「助けて、お願い、貴方しかいない、ジュリア、助けて」
それは彼女が、あたしにつけた名前だ、アメリカ的な響きがしていいと思わないという、ゲームを始めて一週間程した頃、彼女が言ってきたのだ。
なんとなく、若草物語の次女のイメージで気に入っている。
しかし、助けてと言われてもどうすればいいのか一体何が起こっているのかわからない、ゲームの公式サイトにアクセスすると繋がらないのだ。
だが、彼女からのメールだけは届く、どうすればいいのか、そう思ったとき。
「プレイヤーの皆様にはご迷惑をおかけしました、あなたのアクセスのキーが発行されました、ゲーム参加の」
何、ゲーム参加って、新しいコンテンツ、なんだろう、モニターを見ていたが、進まなければと思い、ウィンドウメッセージへパスを挿入した。
アクセス、解除、全ての権限はプレイヤーの意思に寄って委ねられます。
ジュスティーナが助け手を求めているのは十九世紀のパリの街だった。
「ジュリ、ジューリア」
何度も名前を呼ばれて、彼女はようやく目を開けた。
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