真紅狼、孫策に会う
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ーあ、だから言ったのに。バカだねぇ。」
さっきまで2,30人居たはずの山賊団は一瞬で一人まで減っていた。
この現状を見ていた孫策と周瑜は口が塞がっていない。
まあ、こんなの見せたらそうなるか。
さて、残した雑魚は極死の練習台になってもらうか。
〜真紅狼side out〜
〜孫策side〜
「寄ってきて」と言われたので私と冥琳は蒼騎に寄った。
その後、一斉に襲いかかって来た山賊どもが裁断され、細切れとなって消えた。
信じられなかった、この光景が。
もし、これが私に向けられていたら私はこの地に立って居られなかった。
そんなことを考えると体が震えてきた。
蒼騎の横顔を見ると嗤っていた。
その表情に私は“恐怖”を覚えそうになった。
冥琳を見てみると、冥琳も同じようだ。
「(ねぇ、冥琳。)」
「(なんだ、雪連。)」
「(私、絶対蒼騎の前で、曹操の陰口を言わないことにするわ。まだ死にたくないし)」
「(奇遇だな、私も同じことを考えていた。)」
そう二人は心に決めた。
〜孫策side out〜
〜真紅狼side〜
「さて、残りはアンタ一人。」
「舐めてんじゃねぇ!!」
「まあ、待て。アンタの処刑方法はすでに決まってるんだ。そんなに慌てなくてもちゃんとお仲間のところに逝けるさ。」
「処刑」という言葉に反応して、逃げだしていた。
「逃がさねぇよ。」
懐から取り出した短刀を上に向けて、言い放った。
『極死―――――― 七夜!!』
短刀を投げつけ、逃げていく山賊は短刀を弾いて余裕を取り戻した時、すでに俺はコイツの頭の上に居た。
そして、そのまま首を力の限り捩った。
ゴキッ!
と何かが折れる音がした後、その男は死んだ。
男が倒れると同時に地面に着地し、七夜が言うセリフを言った。
「救われないな・・・・・オレも、オマエも」
本当に救われないな。
「今の何?」
「ん?」
「今の何って聞いてるの。」
「ああ、暗殺者の業かな。」
「貴方、暗殺者だったの?」
「色々と技術を持っているんだよ、俺は。だから、様々な戦いが出来るんだよ。」
「さっきの業、教えて欲しんだけど。」
「無理。」
「そんなバッサリと言わないでよ。」
「人間の限界以上の動きをしてんだ。無理に決まってんだろ。」
「え〜」
「え〜。じゃない、取り合えず腹が減ったから。メシ喰わせて。」
〜真紅狼side out〜
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ