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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・41
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豚とかその代表格だろう。毒キノコも実は美味いらしいぞ?喰いたいとは思わんが。

「そうね……人間も毒のある位の方が魅力的だと思うわ?」

 そう言ってウォースパイトが俺の頬を撫でながらうっとりとした表情をしている。

「おいおい……その毒のある人間ってのは俺の事か?」

「あら、自覚があるのかしら」

「生意気な口は塞いでやろうか」

 そう言ってウォースパイトの唇を俺の唇で塞ぐ。うっすらと抹茶と桜餅の香りが口から薫る。何とも味わいのあるキスだ。

「ふふ、やっぱり貴方は猛毒を持ってるわね。軍艦である私達を女に狂わせてしまう猛毒……」

「そんな毒はお嫌いかな?オールドレディ」

「いいえ?私はもうその毒の味の虜だもの。いつまでも味わっていたいわ」

 流石に真っ昼間の中庭でおっぱじめる訳にもいかんので、夜までお預けだ。

「そういえば、桜餅みたいに葉っぱを巻いたお菓子や料理って結構あるわよね」

「あぁ、柏餅とか粽とかな。でもあれは食べる為に巻いてあるワケじゃないぞ?」

 柏餅の柏の葉や粽の笹なんかは香り付けや保湿の他に葉の殺菌成分で長持ちするようにと巻かれているだけで、一緒に食べる様に加工はされていない。柏餅の葉っぱも一緒に食っちゃいかんという訳ではないが、ぶっちゃけあれ餅の味を邪魔してるだけで美味くはねぇだろ。

「な、なん……だと…………!?柏餅の葉は食べる物ではないのか!」

 ん?と思って、声の方を見ると、愕然とした表情の長門が立っていた。

「長門、まさかお前……」

「残さず、食っていた……。流石に笹は食えんが、柏餅の葉は餅と一緒に食べていたのだ!不味いと感じながらも!」

「あ〜……まぁ、ドンマイ?」

 俺もウォースパイトも、膝から崩れ落ちた長門に憐れみの視線を送っている。まぁ、そんな残念なビッグセブンはともかく、その日の夜は春の陽気よりも『アツい』夜だった事はここに記しておく。
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