第百四十四話 リスボン掌握その八
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「だからな」
「どうしてもやな」
「ああ、まずはな」
何といってもというのだ。
「そっちを使いたいな」
「川をやな」
「あと湖もな」
こちらもというのだ。
「使いたいな」
「移動も速いしよおさん運べる」
「陸よりずっといいぜ」
「そして空よりもな」
「移動の術だと瞬時に運べるからそれ使う時もあるにしても」
こちらのこともだ、久志は話した。
「空もそうだけれどな」
「運ぶ速さは水運以上やけどな」
「それでも運べる量がな」
「限られてるさかいな」
「空は高くつくし移動の術だとその術が使える奴が持てる分さけしか運べない」
「限度があるな」
「だから軍勢の移動や輸送にはな」
それにはというのだ。
「本当にな」
「まずはな」
「水運だろ」
「それで川から進んでくな」
「今回もな、船を使って」
そうしてというのだ。
「やっていこうな」
「そうするな」
「後な」
久志はさらに話した。
「出来ればこの半島の川と川を運河で繋いで」
「半島全域の水運をですね」
「よくしたいな」
久志は源三に答えた。
「ここを領土にしたら」
「それはいいですね」
源三は久志の考えを微笑んで答えた。
「人手も予算もかかりますが」
「時間もな」
「ですが」
それでもとだ、源三は久志に話した。
「それが出来れば」
「半島全体の水運が飛躍的によくなって」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「豊かになるからな」
「だからですね」
「運河を築いていくな」
「そうしていきますね」
「まあな」
久志はこうも言った。
「この浮島のこの半島は川が多くてな」
「川と川の間隔も短いので」
「それで出来るけれどな」
「これが、ですね」
「川が少なくて間隔が広いとな」
「採算が合わないですね」
「だからな」
それでというのだ。
「その場合はな」
「しないですね」
「この浮島だから出来るんだよ」
まさにとだ、久志は源三に話した。
「あくまでな」
「そういうことですね」
「連合王国の領土全体の川を運河と運河で繋いで」
そしてというのだ。
「水運をよくして」
「領土全体をよくしますね」
「絶対にな」
「壮大ですね、ですが」
「ああ、いけるよな」
「まことに、では」
源三は久志に確かな声で応えた。
「連合王国との戦の後は」
「その様にな」
「ことを進めていきましょう」
「戦後な、かなりの金と人手を使っても」
それでもというのだ。
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