第69話
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セリカ・シルフィル”って、レン皇女殿下の話にあった……!)
(例の異世界の”神殺し”か……)
クルーガーの口から出たセリカの名前を聞いた仲間達がそれぞれ驚いている中トワは血相を変え、アンゼリカは真剣な表情でセリカを見つめた。
「え、え〜っと…………一応聞いておくけど、君程の大物がこんな辺鄙な所に何の用で現れたんだい?」
「―――ヴァイスに”依頼”されたからだ。エレボニア皇帝の見舞いの為に堂々とクロスベルに乗り込んでくるエレボニアの飛行艇に便乗したお前達”裏の協力者”達が、『エリスが金の騎神の起動者になった事を知らずに金の騎神を手に入れる為に湿地帯に現れる可能性が高いから、敵の戦力を低下させる為に最低でも一人は始末して欲しい』という依頼をな。――――――ちなみに”特務支援課”にもクロスベルに密入国したお前達を『クロスベルへの破壊工作もしくは盗掘』の疑いで逮捕、討伐、撃退のいずれかを目的とする”緊急支援要請”を出されたとの事だから、”特務支援課”もその内ここに到着するだろう。」
「ええっ!?ヴァ、ヴァイスハイト陛下が……!?でも、どうしてヴァイスハイト陛下がシャロン達がここに現れる可能性が高いことを知って――――――あ。」
(”零の御子”――――――キーアから聞いた”本来の歴史の出来事”をレン皇女殿下達が知っていたんだから、当然ヴァイスハイト陛下の耳にも入っていたのだろうな……)
(うん……状況を考えると間違いなくそうだろうね。)
冷や汗をかいて表情を引き攣らせたカンパネルラの質問に答えたセリカの答えにエヴリーヌを除いたその場にいる全員が血相を変えている中アリサは驚きの声を上げた後すぐに心当たりを思い出すと呆けた声を出し、静かな表情で呟いたガイウスの小声にトワは複雑そうな表情で頷いた。
「クソッ、幾ら公国政府に根回しをしたとはいえ、”西ゼムリア通商会議”でエレボニア(俺達)と共和国を徹底的に嵌めたあの”六銃士”が元帥閣下の見舞いの件に関して公国政府に対して何の対価も求めずにあっさり受け入れたことに警戒していたが、本当の狙いは”この状況を作り上げる為”だったのかよ!?」
「メンフィル帝国軍に所属されているエリス様が”金”の起動者になっているのですから、当然メンフィルと連合を組んでいるクロスベルもその情報は共有していたのでしょうね。」
「で、それを知らないシャーリィ達がまんまと罠にかかったって事だね。」
「ハア…………この間の太陽の砦の件といい、”碧き零計画”の件といい、クロスベルでは”六銃士”や”嵐の剣神”達のせいでこっちの計画が徹底的に台無しにされた上”博士”まで失ったんだから、正直もう来たくなかったけど”騎神”の入手の為に仕方なく来たら、既に”騎神”はメンフィルが手に入れていた上、それを知らない僕達が
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