40 四種の聖なるアイテム
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ちゃんったら・・・」
何も言えないかよ子だった。
三河口は居候している家へ奏子を招待した。
「只今帰りました。今日は友達を連れてきました」
「友達?」
「あ、徳林奏子と言います」
「ああ、宜しくね」
三河口は奏子を連れて居間に入った。その時、さりも入ってきた。
「健ちゃん、お帰り。あら、友達連れてきたの?」
「はい」
「徳林奏子です」
「こんにちは。三河口健の従姉の羽柴さりです。宜しくね」
「あ、あの、この辺り、大雨の被害とかは大丈夫でしたか?」
「え?ああ、大丈夫よ。浸水はしたけど、今は干上がったわ」
「そうですか、よかった・・・」
「良かったって?」
「私、三河口君と日本平の花火大会に行こうって誘ったんです」
「日本平の花火大会?良かったね、健ちゃん、デートじゃん」
「さりちゃん・・・」
三河口は赤面した。
「やあね、顔赤くしちゃって」
さりも奏子も笑った。奏子はクッキーをコーヒー牛乳をご馳走になった。三河口がトイレに行ったところで、さりは奏子に話しかける。
「奏子ちゃん」
「え?」
「もしかして健ちゃんが好き?」
「う、は、はい・・・」
「健ちゃんは小学生の頃まで、色々と大変でね、それで中学生の頃からここに住むようになったのよ」
「はい、それは聞いてます」
三河口は自身の過去を隠す事はなく、学校の同級生達に話していた。
「でも、今の三河口君はそうは見えません」
「そうよね、健ちゃんは人と違う『もの』を持っていて、それを抑える為に清水に来たの。それは何か、何か恨みとか憎しみを持つとその相手に怒ってとんでもない攻撃をしちゃう能力だって」
「そうだったんですか!?」
「うん、でも今はそれを抑えられてるみたいよ」
「でも私、それでも三河口君が好きなんです」
「健ちゃんは奏子ちゃんとは仲良くしてるし、能力を暴走させる事はないと思うわ」
「はい」
そして奏子は帰る時になった。
「それではありがとうございました」
「またおいでね」
「奏子ちゃん、花火大会、楽しみにしてるよ」
「三河口君・・・、うん、じゃあね!」
奏子は三河口の最後の言葉が嬉しくなり、帰って行った。
「さて、そろそろ皆来るね」
30分ほどしてかよ子が杉山達を連れてきた。
「こんにちは!」
「あら、こんにちは」
そしてかよ子の両親、濃藤とその妹、すみ子、北勢田も訪れ、利治も帰ってきた。
「それじゃ、楽しい送別会にしよう!」
皆は送別会を行う場所へと向かった。
東京。ここに一人空襲後の混乱を乗り越えようとする者に一つの杯が与えられた。その杯は様々な分子を入れるとその精霊を生み出す杯だった。それを木の枝などを使用して植物の精霊を生み出し、様々な木の実を作らせ、飢えを凌いだという
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