第五幕その八
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「私が言う前よりもね」
「ええ、皆遊んでるわね」
「それはね、もう猫を見たら」
その時点でとです、ベッツイは笑顔でお話しました。
「遊ばずにいられないわ」
「そうよね」
「そう、それでね」
そのうえでというのです。
「もうね」
「言う前になのね」
「そういうことよ、じゃあ」
「今からね」
「一緒に遊んで」
そしてというのです。
「楽しんでもらうわ」
「ではね」
「私もいつも楽しんでるし、それと」
バステト女神はベッツイ達にこうも言いました。
「私はお魚が好きなの」
「あっ、猫だから」
「そうよ、猫はお魚が好きよね」
「もう猫の定番ね」
「だからね」
それでというのです。
「私はいつも食べているわ」
「そうしているのね」
「最近は特にね」
「特に?」
「お刺身やお寿司がね」
こうした日本の食べものがというのです。
「好きよ」
「そうなっているのね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「今日のお昼はお刺身よ。昔も食べていたけれどね」
「昔?」
「そう、昔もね」
この時もというのです。
「ローマ帝国の頃にね」
「その頃にもお刺身食べていたの」
「そうだったのよ」
「それは初耳ね」
「ローマ帝国の頃も今の日本の様にね」
まさにというのです。
「お刺身を食べていたのよ」
「お魚を切って」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「ナムプラーをかけていたのよ、今で言う」
「あれをなの」
「そうして食べていたのよ」
「ローマでそうした食べ方があったのね」
「お寿司はなかったけれどね」
バステト女神は笑ってこちらのお料理もお話に出しました。
「そうだったのよ」
「ローマでお刺身も食べていたなんて」
「意外でしょ」
「かなりね」
「それで私はね」
「そのお刺身もなのね」
「大好物でね」
それでというのです。
「今日のお昼も食べるわ、お酒も飲むし」
「そちらもなの」
「ビールとかワインとかね」
「そちらはエジプトのままね」
「ええ、お酒はね」
こちらはというのです。
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