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真恋姫を駆けた男
西涼で馬を貰う
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いんで。」
「なら、仕方ないか。」
「で、報酬の方なんですが・・・」
「ああ、今度持っていこう。そうだアンタ一緒に行かないかい?」
「あー、このあと呉の方にも行きたいんでちょっと。」
「そうかい。」
「俺の名を出してくれれば、多分曹操に伝わると思うんで。」
「もし、伝わらないようでしたら、碧羅に伝えてくれ。」
「碧羅ね。」
「あ、俺専用に馬を一頭欲しいんだが、いいか?」
「それなら・・・見て行きなよ。」



移動中・・・



馬舎に来た俺たちは、目の前に広がるのは馬だらけ。スゲェ数だな。
見回す中に一頭だけ群れから離れている、漆黒の馬がいた。


「馬騰、あの馬は?」
「ああ、アレかい?あの馬は少し自己意識が強くてね。他の馬とも交わらないし、あたしたちも扱いに困っていてね。近づこうとすると、追い返すんだ。」
「へえ・・・」


と言って俺は真っ直ぐそいつの元に向かった。


「お、おい危ないぞ!?」
「・・・・・・・・」


辿り着いた俺は、その馬に触れようとした。


「よ、止せ・・・?」


その馬は暴れず、むしろ、何かを見極めているような感じがした。
その後、その馬は俺に対して頭を垂らした。


「馬騰! 俺はコイツにするぜ!」
「ああ、持って行きな。」
「お前の名は“黒鷹”だ。そして俺は真紅狼だ。よろしく頼むぜ?」
「ブルルルル・・・」
「おう。頼むぜ。さて、そろそろ、呉に行こうかね。」
「なら、私たちと途中まで一緒に行こうか。」
「はいよ。」


俺は黒鷹に乗り、馬騰ともに途中まで一緒に旅をし、呉へ行く分かれ道で別れた。


「じゃ、俺はこっちだから・・・」
「ああ、また今度逢おうじゃないか。」
と言ってお互い向かう目的地の道に入った。
〜真紅狼side out〜


別れた後、数週間かけて、呉に着いたんだが・・・。
また、武器を向けられた。
またかよ!!
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