西涼で馬を貰う
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「おや、まだ真名を教えていなかったのかい?」
「教える必要がないだろ。伯母さま。それで要件というのは。」
「そうだった。翠、真紅狼と手合せをしな。」
「「はい?」」
私とついてきた蒲公英は口を揃えて、疑問形?で答えた。
「なんでアタシがコイツと戦わなければならないんだよ!」
「それは「俺がお前もよりも強いからだ」だそうだ。」
ちょっと、「カチンッ!」と来た。
お前がアタシよりも強い?
武器も持たないでいい度胸じゃないか。
「武器も持ってない奴に負けないよ、アタシは!!」
「吼えることだけなら誰でもできるぞ?」
とさらに挑発してきた。
「泣いても許さないからな」
「お前こそ泣くなよ?」
と真紅狼の言葉が発し終えたあと、アタシは動いた。
〜馬超side out〜
〜馬岱side〜
私は、今お姉様と真紅狼の試合を見ているが、一方的だった。
最初は、武器も持たない真紅狼なんか一瞬でやられる。と思っていたが、実際は違った。
お姉様の槍は一度も真紅狼を捉える事が出来ず、全て避けられるか弾かれるのどちらかだった。
しかも、弾いた後は軽い反撃までしていた。
「お姉様が・・・傷モノにされている。」
「してねぇよ!?」
「そ、そうだぞ!!蒲公英。そして、いい加減武器を持て、真紅狼!!」
「武器を持ったら、一瞬で終わるぞ?」
「そう簡単にやられるわけない・・!?」
気が付いたら、お姉様の首の部分に刀があった。
「なっ?!」
「これで、分かったろ?」
「ア、アタシは認めない!こんなこと認めない!!」
「なら、全力で打ち込んでみろ。」
「なに?」
「全力で打ち込んでみろ。って言ったんだよ。自分の力がどれほどの力なのか教えてやる。」
「な、舐めるなーー!!」
と、感情的になったお姉様は槍を振り降ろした。全力で。
活剄衝剄混合変化 金剛剄
槍が真紅狼さんにぶつかる瞬間、金色の何かが真紅狼さんを包み、お姉様の槍を弾き返しながら吹き飛ばした。
「これで分かったか?武器を持っても持たなくても、お前に勝てるということと同時にお前は井の中の蛙だったことを」
「・・・・・・(泣)」
あ、お姉様がちょっと泣いてる。
〜馬岱side out〜
〜真紅狼side〜
「なんで泣くんだよ。」
「う、うるしゃい!・・・うう、グスッ」
「ホントですよ、お姉様。」
「蒲公英もうるさい」
「さっきのなんだい?」
と伯母さまが聞いてきている。
あ、私も興味がある。
「あー、内緒で。」
「どうしてもかい?」
「まあ、教えてもいいんですけど、“氣”を使えなきゃ使うことが出来な
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