第百四十四話 リスボン掌握その四
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「思うからな」
「しないでござるな」
「ああ、そしてな」
「今もでござるな」
「農民でも職人でも商人でもな」
「女子供老人も」
「手出しはするなよ、手出しした奴はな」
軍律で定めている、それに違反したことにもなるからだ。
「容赦なくな」
「死刑でござるな」
「火炙りにでも車裂きにでもしてな」
「魂もでござるな」
「消し去るさ、墓もなしだ」
極刑、それに処すというのだ。
「そうするからな」
「そのことをでござるな」
「今回も全軍に伝えるさ」
「うん、そこは徹底するから」
それでとだ、剛も言ってきた。
「そうしてリスボンに向かうよ」
「宜しく頼むな」
「進路にある敵の領地を占領しながら」
「そういうことでな」
「進ませてもらうよ」
「ああ、リスボンの方はそうして」
久志は頭の中に連合王国の地図を出しつつ話した。
「それにな」
「さらにだね」
「東にもな」
そちらにもというのだ。
「兵を進めるか」
「そうするんだ」
「カルタヘナの方に進んで」
そしてというのだ。
「あちらの方も占領していくか」
「出来ればです」
ここで源三が言ってきた。
「カルタヘナだけでなく」
「さらにだよな」
「連合王国の東岸部を」
「占領していくべきだよな」
「そうしていけばいいかと」
「バレンシアとかバルセロナとかもな」
「そうした街も」
即ち港町もというのだ。
「全てです」
「占領していくべきか」
「はい、リスボンの後は」
「敵の水軍はもう叩いてるしな」
「今連合王国は必死に水軍の再建にかかっていますが」
「その前には」
「敵の港町を抑えていき」
そうしてというのだ。
「水軍の再建をさせず」
「そしてだな」
「港町の経済力も手に入れて」
そしてというのだ。
「敵の力をです」
「さらに奪うべきか」
「はい」
こう久志に話した。
「カルタヘナからも」
「そしてだよな」
「港町を占領していき」
「そこからな」
「王国の王都を目指しましょう」
「マドリードか」
「連合王国は副都制ですが」
幾つも都がある国家システムだ、国が大きかったり統治仕組みが多民族多文化であるとそうして国家の機能を分散させて統治するのだ。
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