第二部
教官からの報せ
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紫闇の速度と推進力が通常の音隼より何倍にも増していき、それを活かせる運動能力で織り成される三次元の変則機動はクリスの放つ攻撃を意に介さず余裕で回避。
瞬く間にクリスの懐へと潜り込んだ紫闇にクリスが出した二挺のライフルが銃口を向けるも無駄でしかない。
纏めてはたき落とす。
「よっ」
掌打がクリスの左側頭へ。
「終わりだ」
彼女は脳震盪/のうしんとうで倒れた。
教官の美鈴が試合を終わらせると紫闇は外装を消し、結界に開いた穴から外へ。
「退院したばっかなのに良い感じだな」
《的場聖持》の言葉に紫闇が笑う。
それから特に何事も無く訓練が終わる。
美鈴は全員を整列させ話を始めた。
「今月下旬に開催する【日英親善試合】だが今年は日本で行う。そして栄えある今回の日本代表校に選ばれたのは我が【龍帝学園】だ」
美鈴の報せに生徒が騒ぐ。
在校生としては鼻が高い。
紫闇達は興味無かったが。
「相手が強けりゃまあ」
《エンド・プロヴィデンス》や聖持もそう。
気にするのは相手の実力のみ。
(的場、プロヴィデンスの二人は立華が準優勝してからやっと少しマシになったからな。この調子で《江神春斗》も親善試合の流れに引っ張り出したい。《橘花翔》も加われば一年だけで選手が揃うかもしれん)
日英親善試合は殆ど4年か5年が出る。
一学年違うだけで【古神旧印】の平均完成度が全く違うだけあって実力も比較にならないほど高いのが当たり前。
そんな中、美鈴は親善試合のメンバーに一年が多く選ばれることを期待した。
(会長の島崎や副会長が参加しない限りは大半が一年になりそうだからな)
一年だけなら快挙である。
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