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『Delusion』
『悪魔』

[2]次話


ホラ、ねぇ、天使のフリした悪魔が微笑んだ。
あんなヤツ殺してしまえって。
居ない方が周りの為だって。
掃除してやろうって。

頭では解ってるのに体は動いてた。
悪くないよ、だって掃除をしただけだよって。

後悔なんて概念も無かった。
そもそも悪事を働いた自覚すら無かったんだろうね。
恐ろしい事をしただなんて知らなかった。

あの時に冷静な僕で居られたなら悪魔は出てこなかっただろうか。
それでもいつかは掃除するキッカケが在ったんだろう。

そういう運命だったって事でしょ、結局。



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