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アルゼンチン帝国召喚
第二章【第3文明圏の消失】
第十三話「列強の落日1」
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ぎ行っています」
「分かった。救助後は沿岸部にある救護スペースに運ぶように」
「了解しました」

リューベルは瓦礫などを撤去する隊員の邪魔にならないように瓦礫の傍による。瓦礫の奥からは少し苦しげな息遣いが聞こえてくる。

「聞こえるか?」
「……ああ」
「ふむ、意識はあるようだな。名前を言えるか?」
「……レミール」
「レミールね。救助後は怪我の状態にもよるがロデニウス大陸に運ばれる。まあ、悪い扱いはしないと約束しよう」
「……貴様等はアルゼンチン帝国の者か?」
「そうだが?」
「……エストシラントはどうなった」
「聞かない方がいいぞ、といいたいがどうせ救助した後に見えるからな。エストシラントは瓦礫と死体の山となったよ」
「……陛下は、陛下はどうなった?」
「陛下?知らないな。今のところ城からは生存者は出ていないぞ。何体かの死体は見つかったからそこにいるかもしれないな」
「……何故、こんな事に……」
「それは運が悪かったとしか言いようがないな。別にパーパルディア皇国の行いが悪かったからではない。偶々、パーパルディア皇国がアルゼンチン帝国の領土拡大先に選ばれただけさ。どちらにせよパーパルディア皇国は滅ぶ。もしかしたら属国として残る可能性もあるがな」
「……」
「俺は政治には詳しくないがパーパルディア皇国は技術力も低く領土も大きい。拡大先にはうってつけだったというだけさ。まあ、生き残った事に感謝するんだな」

レミールと名乗った女性は何も言わなかった。だが、泣いている事だけはリューベルにも分かった。その後彼女は救護スペースにて治療を受けロデニウス大陸にある病院に搬送されるのであった。










一方、工業都市デュロに神聖オーストリア・ハンガリー帝国の大艦隊が向かっていた。艦隊は合同演習にやってきたもの全てを連れてきている。
編成は
陸軍が
戦車 720両 84560人
第38戦車師団
第14親衛狙撃師団
第18近衛師団
第104ロケット砲兵旅団
第108長距離砲兵旅団
第109長距離砲兵旅団
第114沿岸砲兵旅団
第302長距離防空旅団

で、海軍は
第14海軍歩兵旅団
第18海軍歩兵旅団

第104海上航空師団
大型空母1隻 戦艦1隻 ミサイル巡洋艦2隻
ミサイル駆逐艦7隻 潜水艦2隻
第14ロケット旅団
ミサイル巡洋艦3隻 ミサイル駆逐艦5隻
第115ロケット旅団
ミサイル巡洋艦2隻 ミサイル駆逐艦6隻
第034駆逐旅団
ミサイル駆逐艦6隻 対潜駆逐艦2隻

となっている。神聖オーストリア・ハンガリー帝国海軍の目的はデュロを破壊し上陸させる事だった。既にエストシラントの爆撃が行われているだろう。指揮系統が麻痺した状況の中工業都市
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