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ドールハウス
第六章

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「どうかされた方がいいです」
「そうなのね、実は孫達が泣き出した時娘夫婦もこのドールハウスを見て」
「私の様なことをですか」
「言ったし。ならね」
「はい、本当にこのドールハウスはです」
「見てもらってどうするか考えるわね」
「絶対にそうされた方がいいです」
「こんな怖いドールハウスははじめてです」
 アリスも老婆に再び話した。
「ですから」
「すぐになのね」
「エクソシストの人を呼ばれた方がいいです」
 アリスはキリスト教徒なのでこちらの職業を話に出した。
「そうされて下さい」
「そうするわね、すぐに」
 老婆も頷いた、そして後日だった。
 アリスはこの件がきっかけになって人形部にも入部して未来とも色々人形について話をしたがその彼女からだった。
 あのドールハウスと老婆の話を聞いた、未来は部室で未来に一緒にミルクティーを飲みつつ話をした。
「お婆さん私達のお話からすぐにね」
「どうされたの?」
「神戸に凄く確かな魔女の人がおられて」
「魔女なの」
「ご自身で言われるにはね、物凄い霊媒師でもあって」
「その人になの」
「ドールハウスを見てもらったらしいわ」
 アリスにお茶を飲みつつ話した。
「ちゃんとね」
「私達のアドバイスを聞いてくれて」
「ええ、それでわかったことは」
「あのドールハウスについて」
「あのドールハウスを造った人は一緒にあったお人形も全部造ったらしいけれど」
 それでもというのだ。
「造った職人は実は殺人鬼だったらしいの」
「殺人鬼だったの」
「十九世紀のイギリスにいたね」
「我が国の十九世紀の殺人鬼って」
 そう聞いてだ、アリスはすぐにある人物を思い浮かべてその人物の名前を出した。
「切り裂きジャックみたいな」
「そうした感じのね」
「やっぱり」
「ただ、殺し方は違っていて」
 それはとだ、未来はアリスに話した。
「切り裂きジャックは路地で通り魔みたいにだったわね」
「鋭い刃物で滅茶苦茶に切り刻んでたわね」
「女の人ばかりね」
 娼婦を狙っていたとも言われていて犠牲者も殆どがそうだったという。
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