第二章
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「ちょっとお会いしてね」
「それでなのね」
「その人とお話して」
「一緒にドールハウスを楽しみたい」
「そうしたいのね」
「そう思うけれど誰かいないかしら」
こう言うのだった。
「好きな人が」
「だったら人形部行ったら?」
「うちの高等部の」
「うちの高等部その部活もあるし」
「だからね」
「そっちに行ってお話聞いたら?」
「やっぱり日本の学校だから日本人形多いけれど」
それでもというのだ。
「やっぱり人形部だしね」
「そうそう、人形ならあそこよね」
「何といってもね」
「じゃああそこに行って」
「それでね」
「お話聞けばいいわね」
「実際にね」
「だから」
それでというのだ。
「人形部に行ってみる?」
「今日にでも」
「それじゃあ」
アリスは友人達のアドバイスに頷いてだった、そのうえで。
実際にこの日の放課後部活に行く前にまずは人形部の部室の扉をノックした、するとどうぞという返事があったので入ると。
平安時代を思わせる顔立ちのセーラー服姿の女子生徒がいた、髪の毛は短い。名前は松前未来といった。学年はアリスと同じだった。その彼女がアリスの話を聞くと。
すぐにだ、彼女に笑顔で話した。
「それならね」
「ドールハウスを好きな人知ってるの」
「ええ、この神戸にね」
自分達が通っている八条学園がある街にというのだ。
「一人おられるの」
「そうなの」
「その人のところに行ったら」
それでというのだ。
「あると思うわ」
「素敵なドールハウスが」
「そうしたらね、ただね」
その平安的な顔の未来はアリスに笑顔で言ってきた、見れば確かにそちらの顔で可愛らしい感じだ。アリスはその顔をおかめ系かとも内心思った。
「一つ思うことは」
「何なの?」
「私も言っていいかしら」
未来はアリスに笑顔で言ってきた。
「一緒にね」
「貴女もなの」
「私人形は何でも好きで」
それでというのだ。
「日本のお人形だけでなくね」
「海外のお人形も好きなのね」
「フランス人形も好きで」
「それでなのね」
「ドールハウスも好きだから」
「私と同じね」
アリスは
「そうなるわね、じゃあね」
「ええ、一緒にね」
「お人形観に行きましょう」
こうアリスに言うのだった。
「その人のお家に。ただね」
「ただ?」
「私お人形は好きよ」
ここで未来は真剣な顔になった、そのうえでアリスに話した。
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