第二章
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ハラキヨセンは彼の妻と娘をそれぞれ両脇に抱えて手下達に言った。
「これから帰ってじゃ」
「そうしてですね」
「お楽しみですね」
「母親も娘も一緒にじゃ」
その下卑た笑みで言うのだった。
「わしが喜ばせたる」
「そうしますね」
「では今から帰りますか」
「そうしますか」
「そうしたるわ、あとアジトにある金やヤクや武器は全部分捕った」
そうもしたというのだ。
「後はここには用はない」
「だったらですね」
「後はここに火を点けて」
「そうしてですね」
「帰るぞ、ええな」
こう言って実際にだった。
ハラキヨセンは金目のものや武器、薬物、そして女達を全て持ち出してからアジトに火を点けて撤収した。後は火事が起こり周りの建物や家も巻き込んで多くの人が犠牲になったが一切構うことはなかった。
ハラキヨセンはエンチューの妻と娘を二人同時に慰みものにしてから手下達に覚醒剤を楽しみつつ話した。
「よかったぞ」
「あいつの妻と娘はですね」
「よかったのですね」
「ああ、やっぱり幼女はええ」
今も下卑た顔で言うのだった。
「一回やったら病みつきになるぞ」
「それも母親の目の前で、ですね」
「そして母親は娘の目の前で」
「それがいいんですね」
「そしてや」
ハラキヨセンはさらに言った。
「今度はムラターニョの連中をやるが」
「あいつのスケもいいそうですね」
「えらく美人だとか」
「次はあいつですね」
「今度はあいつをひっくくってな」
ムラターニョをというのだ。
「あいつの目の前でや」
「女をですね」
「そうしてやるんですね」
「そうしたとか、女を好きな人の目の前でってのもや」
これもというのだ。
「最高におもろいからのう」
「ヤクで決めて」
「それもいいですね」
「じゃあムラターニョの方にはですか」
「そうしてやりますか」
「そう考えてるわ。今ジャイアンツは頭目がおらん」
組織をまとめる者がというのだ。
「次の頭目になるのは誰か」
「ヘッドですね」
「だからですね」
「他の邪魔な奴をぶっ殺す」
「その持ってるものも全部奪っていきますね」
「そや、それでこの街もや」
スラム街自体もというのだ。
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