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モザイクの城
第二章

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「幾つもで頭の中で絡んで混ざって」
「ごちゃごちゃしてるのね」
「そうなの、困ってるのよ」
「とりあえずお兄さんもうネット動画にいった方がいいわね」
 友達はまずはこちらの解決案を出してきた。
「テレビ正直面白くないから」
「それでなのね」
「お兄さんもパソコンかスマホあるでしょ」
「どっちもね」
「だったらそうしたのでね」
 パソコンかスマホでというのだ。
「自分がいいって思う動画観ればいいから」
「それが気晴らしになるのね」
「お父さんはツボとか針してあとお風呂でじっくりあったまる」
「お父さん実は昔から烏の行水なの」
「だったらお風呂ね」
「そっちで腰温めたらいいのね」
「それで違うし。お客さんのことはもう親しいお客さんに言ってもらう」
 今度はこちらだった。
「そうしたご意見番さんみたいな人もいるでしょ」
「ええ、お客さんの中には」
「だったらその人にお話して」
 そのうえでというのだ。
「言ってもらって」
「それじゃあね」
「あと部活は」
 こちらの話もしてきた。
「そんなに仲悪いの」
「それでどっちも私に言ってくるの、愚痴を」
「だったらあんたが間に入って」
「そうしてなのね」
「仲直りしてもらえばいいのよ、あと厚生委員会は」
 今度はこちらの話だった。
「それもそのうち終わるから」
「終わるのを待てばいいの」
「それでね、あと数学はもう自分で予習復習して」
「仁志田の授業わからないから」
「あのおっさんはどうしようもないわよ、実家寿司やで寿司屋継いだらって言われてるって笑って言ってるけれど」
「ずっと言われてるのよね、何でもこれまで勤務した学校全部で」
「それがどうしてか全く気付いていない様な奴だから」
 これはつまり人にものを教えることが全く駄目で努力もしていないから教師を辞めろという勧告だ、けれどそれに気付いていない様な鈍感な人ということだ。
「もう聞いても無駄だし」
「自分で予習復習する」
「あいつの授業は論外だから」
「そうしてなのね」
「いい成績取りたいならそうすればいいでしょ」
「じゃあ一つ一つ頑張っていけば」
「解決出来るわよ」
 こう私に話してくれた、そうしてだった。
 私は実際に家族にそれぞれアドバイスをして部活の先輩と後輩の間に入った、数学も予習復習を熱心にしてみた、すると。
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