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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第68話
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り、魂が遺体にまだ残っていればある程度日数が経った遺体を”生者”として蘇らせる事も可能よ。」
「”術者としての力”が違うと治癒もそれ程までに差が出てくるのですか…………」
セシルの説明を聞いたガイウスは驚きの表情で呟き
「……だからこそ、できればエルファティシアさんの力も借りたかったのだけど…………さすがにそこまでしてまで、ユーゲント陛下に生きてもらいたいとは思っていないみたいなのよね、ヴァイスさんは……」
「えっと………そのエルファティシアさんという方は一体どんな方なんですか?」
複雑そうな表情で呟いたセシルの話が気になったトワは不思議そうな表情で訊ねた。

「エルファティシアさんはヴァイスさんの側妃の一人で、かつては”ルーンエルフ族”の女王だったルーンエルフ族の女性よ。」
「ちなみに”ルーンエルフ”は”エルフ”の中でも一番”力”を持っていて、その中でも”王族”クラスだったら、術者にもよるけど”神格者”や”魔神”とも並ぶエルフもいるよ。……リウイお兄ちゃんの新しい側妃の一人になったシルフィエッタもそのエルフの一人。」
「”シルフィエッタ”……あの時ミュゼ君達と共にアリシア女王陛下たちを訊ねたメンフィル側の使者だったエルフ族の女性か……」
「なるほどな…………要するに自分の女が持つ力を使ってでも、ユーゲント陛下に生きて欲しいとは思っていないってことか、あのクロスベル皇帝は。」
「………………」
セシルとエヴリーヌの説明を聞いたアンゼリカはリベールで出会ったシルフィエッタを思い浮かべ、疲れた表情で溜息を吐いたクロウの言葉を聞いたアリサは辛そうな表情で黙り込んでいた。

「思うところはあるけど、今はわたし達はわたし達の目的の為に気持ちを切り替えて行動を再開しよう。」
「ああ。確かあのチビ猫の話だと、”本来の歴史”のクロスベルの”特異点”とやらは湿地帯だったよな?」
トワの提案に頷いたアッシュはトワ達に確認し
「ええ。それにサラ教官の話だと、そこは元々蒼いプレロマ草の群生地でもあるそうだから、最有力の”候補地”ね。」
アッシュの確認にアリサは頷いた。
「病院を出てウルスラ間道の南に向かうとエルム湖の湿地帯が見えてくるわ。どうか気を付けて行ってきてね。」
そしてセシルからの情報を聞いたトワ達は準備を整えると湿地帯へと向かい始めた――――――
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