第68話
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訳で俺は戦後ユーゲント三世が生きている状態で今回の戦争に対する責任を取らせたいと思っているから、ユーゲント三世の事は頼んだぞ、セイランド教授。セシルはリウイに嫉妬されない程度で、看病等のサポートを頼む。」
「別に誰かに頼まれなくても、私は”医者”として最善を尽くすまでだ。」
「フフ、わかりました。」
セイランド教授の言葉に苦笑したヴァイスはセイランド教授とセシルに声をかけ、声をかけられたセイランド教授は静かな表情で、セシルは苦笑しながらそれぞれ答えた。その後ヴァイスを見送ったトワ達は行動を再開するのだった。
〜ナースセンター〜
「……予定時間をオーバーしたがそれなりに有意義な時間だった。そろそろ私も仕事に戻らせてもらおう。」
「はい…………お疲れさまでした!」
「――――――手術の方は頼む。オレが言えた義理じゃねぇがな。」
「アッシュ君……」
「フッ……ヴァイスハイト皇帝同様君に言われるまでもない。どんなに望みが薄くとも、諦めず最善を尽くすのが医者というものだ。それでは、諸君の検討を祈る。」
セイランド教授にユーゲント三世の手術を頼むアッシュの様子にアンゼリカが驚いている中、セイランド教授は静かな笑みを浮かべて答えた後その場から去った。
「ふふ、私達看護師も全力でサポートするから任せて。きっと成功させる―――いいえ、させてみせるから。」
「……ウス。」
「どうかよろしくお願いします。」
「というかもし手術でオリビエのお父さんが死んでも、セシルが蘇生魔術をかけてあげればいいんじゃないの?」
「少しは空気を考えて発言しろっつーの……ってか、エヴリーヌは何気なく”蘇生魔術”って言っていたが、マジで人を生き返らせるような魔術をあんたは使えるのかよ?」
セシルの言葉にアッシュが頷き、ガイウスが答えた後に呟いたエヴリーヌの言葉を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中呆れた表情で指摘したクロウはセシルに確認した。
「ええ、私の前世――――――ティナは”治癒”を専門とする”癒しの女神”の司祭だったから、その関係で治癒魔術もそうだけど、蘇生魔術も扱えるわ。………ただティナもそうだけど、私自身”術者”としての力はペテレーネさんにも及ばないから、あまり期待しない方がいいわよ?」
「ロゼさんを超える術者を基準にするのは色々と間違っていると思うのですが……術者としての力が違うと、治療にも差があるのですか?」
セシルの答えにトワ達と共に再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせたアリサは我に返るとジト目で呟いた後セシルに訊ねた。
「ええ、ペテレーネさんのような”神格者”クラスかティアのように”魔神”の血を引いている事で”魔神”に備わっている莫大な魔力がある術者になると失明した眼に再び光を宿した
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