第68話
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する理不尽な要求を断固拒否する”王としての意思を。”」
エヴリーヌの話を聞いてあることに気づいたアンゼリカはエヴリーヌに確認し、エヴリーヌの代わりに答えたヴァイスはトワ達に問いかけた。
「そ、それは……………」
「………………」
ヴァイスの指摘に反論できないトワは辛そうな表情で答えを濁し、ガイウスは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「”黒の史書”でエレボニアを巣食う”呪い”を知っても、それを鉄血宰相に限らず他人に委ねず、自分自身が諦めず例え自身や身内を犠牲になろうとも”呪い”に抗う事や滅する事がユーゲント三世に課せられた”エレボニアの王としての義務”だ。その”義務”を放棄した時点でユーゲント三世にはもはや、”エレボニアの王としての資格はない。”」
「ん。どんな辛い事があっても、自分に”力”がなくても、諦めずにみんなの事を考えて行動するのが”王様”だよ。」
「…………ッ!」
「ヴァイスさん……エヴリーヌさん……」
「ハッ、随分と御大層なことを抜かしているが、”成り上がり”で”王”になったてめぇ自身が同じ状況になってもなお、それを言えるのかよ?」
ヴァイスとエヴリーヌの指摘に反論できないアリサが辛そうな表情で唇を噛み締め、アリサ同様トワ達もそれぞれ反論できず複雑や辛そうな表情を浮かべているのを見たセシルは複雑そうな表情をし、アッシュは鼻を鳴らしてヴァイスに問いかけた。
「無論だ。――――――”呪い”に限らず、この先クロスベルにどのような苦境が訪れようとも最後まで諦めず、抗う事がクロスベル皇帝たる俺とギュランドロスの”義務”なのだからな。ギュランドロスと共にクロスベル皇帝として即位した時点で、既にその覚悟もできている。」
「な……………………」
「なんて”覇気”と揺るぎない”意思”だ…………」
「これが”六銃士”の中で”王”になった二人の内の一人……”黄金の戦王”…………」
「私達はまだもう一人のクロスベル皇帝――――――ギュランドロス皇帝には会った事はないが……ギュランドロス皇帝はヴァイスハイト陛下はお互い”好敵手”の関係である事も考えると……やれやれ、間違いなくギュランドロス皇帝もヴァイスハイト陛下と同じ”器”なんだろうねぇ。」
自身の指摘に対して迷うことなく無意識に覇気を纏わせて即答したヴァイスにアッシュは絶句し、ガイウスは驚きの表情で、トワは不安そうな表情でそれぞれヴァイスを見つめ、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いた。
「――――――政治討論はそこまでにしてもらおう。ここは病院だ。私達”医者”にとって”患者”に貴賤や外交は関係ない。政治討論がしたければ、アルバート達と好きなだけするがいい。」
するとその時セイランド教授がヴァイスを睨んで話を中断させ
「これは失礼した。――――――そういう
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