TURN35 マレー侵攻の前にその三
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「ラバウル及びマイクロネシアの防衛にあたることになってるわよ」
「おい、どっちもかなり離れてるぞ」
「田中さんの艦隊は普通の艦隊の倍の速さで移動できるから機動防衛艦隊としてね」
マイクロネシア、ラバウル双方の星域の防衛を担うことになるというのだ。
「それぞれ日本さんの妹さんと韓国、宇垣さんに柴神さん、山本さんと伊藤さんが三個艦隊ずつ配備されて」
それでハワイに隣接する二つの星域の防衛にあたるというのだ。
「田中さんは本土にいて攻撃される星域にその都度向かうことになるわ」
「予備戦力かよ」
「簡単に言えばね」
「けれど出番は多いんだよな」
「結果としてね」
そうなるというのだ。
「あとガメリカの案山子さんもインドネシアに向かうことになったわ」
「案山子?」
「ネクスン提督よ。あの自分で運がいいっていう」
「マイクロネシアで捕まった奴かよ」
「あの人もそちらに回されることになったから」
とにかく今はだった。日本軍は東南アジア、マイクロネシア方面に戦力を集中させていた。出来る限り多くの戦力を回し一気に攻略せんとしているのだ。
「デーニッツさんもいるから」
「インドネシア方面は十一個艦隊かよ」
「そうよ」
総勢でそれだけであった。
「今の所マニラは空になるわ。けれどね」
「後で治安の艦隊を送る必要があるわね」
「その艦隊の配備も進んでいるわ」
台湾は〆羅にこのことも話した。
「ちゃんとね。二個艦隊ね」
「二個艦隊?提督は駄目なんだよ」
二個艦隊と聞いてだ。田中は首を捻りながら台湾に問うた。
「今日本にそんだけも提督いるのかよ」
「いるじゃない。ちゃんと」
「だからそれどいつとどいつなんだよ」
「やっと復帰できたのよ」
日本妹はこう話した。
「あの人達がね」
「って平良少将か?」
「そう。中将に昇進したわ」
復帰しただけでなくだ。昇進もしていた。
「一個艦隊を率いるだけの階級になったのよ」
「あの人が復帰したのかよ」
「怪我の回復が中々進まなかったけれど」
だがそれがだというのだ。
「何とかね。回復したのよ」
「そうか。やっとなんだな」
「そう。まずはマニラの治安維持と回復に向かうことになるわ」
「あの人が戻るのか。大きいな」
「それと福原いづみさん」
台湾は彼女の話になるとさらに笑顔になっていた。
「あの人も戻ってくれるのよ」
「ああ、あの士官学校でも抜群の成績だったっていう」
ここで言ってきたのは何故かハニートラップだった。
「中帝国でも有名よ。日本帝国軍でも屈指の才媛よね」
「台湾に赴任してきて凄かったのよ」
台湾のいづみへの評価ははしゃいでさえいた。
「けれど少し身体を壊してね」
「病気かよ」
「そうなの。けれど病から回復
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