37 飛行機内での決戦
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説明する。
「それ、この護符の力ね。皆に助かって欲しいって祈ったの」
さりが補足した。
「そうか、それで護符の力が働いて皆を瞬間移動させたのか」
長山は考察した。
「そうよ」
「護符だって?」
山口が謎に思った。
「ええ、これよ」
さりが山口達に護符を見せた。
「これか」
「でも、あんたは一体誰でやんすか?」
ヤス太郎が質問した。
「私は羽柴さり。山田かよ子ちゃんの隣の家に住んでいた者よ。今は名古屋に住んでいるけどね」
「この護符も異世界からの物ですか?」
「ああ、そうだよ、君らの武器と同じく、平和を司る方の異世界の物だよ。イマヌエルやフローレンスの世界のね」
三河口が質問に答えた。
「マジか」
「それにしてもあのバラバラになった飛行機の中の人達、どうなったのかしらあ?」
「わからんな・・・」
皆が会話に夢中になっている間に窓を見ると、飛行機の姿はなく、奥平とバーシムの生死は誰にも分からなかった。
「あ、そうだ、さっき戦艦で攻撃した後、飛行機の墜落が止まったけど、あれは何があったの?」
かよ子の母が質問した。
「ああ、俺がこの『雷の石』を使って止めたんだ」
「雷の石?」
さりは不思議そうに杉山が持っている稲妻模様のある石を見た。
「ああ、『森の石松』から貰ったんだ。さっきも俺達の前に出てきて飛行機が墜落しそうになった時、この石を使えって言ったから使ったんだよ」
「そうだったんだ・・・。でも、石松はどこ!?」
かよ子は見まわしたが戦艦の中に石松はいなかった。
「まさか、あの爆発の中に・・・!?」
「安心せよ、某はここにおる」
石松が幽霊のように現れた。
「貴方が『森の石松』?」
杉山の姉が確認した。
「まさにその通りである。某も脱出に成功した」
「貴方も異世界から来たの?」
さりが質問する。
「いかにも。この国の異変を食い止める為に動き出した。ここにいる大野けんいち、杉山さとし、富田太郎、そしてここにはおらぬがさくらももこの四名が、組織を結成してな、その名が我が親分の名を使用してくれた事に謝意を感じ、彼らに敵と戦う事を願って四つの石『雷の石』、『草の石』、『水の石』、そして『炎の石』を渡したのだ」
「俺が持っているのが『草の石』だ」
「オイラのは『水の石』だブー」
「そしてさくらが持っているのが『炎の石』だぜ」
「そしてこの者どもが持っておるのも敵に抗う為の武器なのだ」
石松は山口達が持つ武器を指して説明した。
「そうだったのね。よくわかったわ」
「うん、ん・・・?」
かよ子は気づいた。雨を打つ音が少し弱まっている事に。
「雨、弱くなってる・・・?」
かよ子は外へ出た。雨は先ほどよりも弱まっていた。
「きっと、あの雨、あいつらが降らせ
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