37 飛行機内での決戦
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「大野君、杉山君、大丈夫かブー!?」
ブー太郎は飛行機に乗り込むと、己の二人の親分に出会った。
「俺達は大丈夫だ!」
「あら、二人の友達?」
「はい、ブー太郎って言うんです」
「ブー太郎!そこに杉山君がいるの!?」
かよ子の位置からは杉山達の姿が死角となって見えなかった。
「山田かよ子!?勿論いるブー!」
「すみ子!来たぞ!」
「山口君、川村君、ヤス太郎・・・!!」
「ふん、人が増えたって簡単に倒さんぞ!」
飛行機がまた揺れた。戦艦からの砲撃で翼を損傷した為である。
「この飛行機が墜落する前にお前ら纏めて殺ってやる!」
奥平はライフルを辞め、手榴弾に持ち変えた。
「させないでやんす!」
ヤス太郎はパチンコを発射した。奥平の全身が動かなくなった。
「うわああ、何だこれは!?」
「『痺れ玉』でやんす!」
「弟よ、俺が取り除く。天よ、我に仕事を・・・」
バーシムは呪文を唱えようとしたが、山口が矢を放った。
「うお、あちち、燃える!」
「俺が放ったのは『火矢』だ。体が燃えるぞ!」
「くそ・・・、このままでは兄貴が・・・、消えちまう・・・」
奥平は痺れて動けない体を何とか動かそうとした。そんな時、飛行機がさらにグラついた。飛行機は5メートル程度まで降下している。
「やべ、このままじゃ墜落しちまうぜ!」
大野はなす術がないかと焦った。
「杉山さとし、お主の『雷の石』の能力を行使せよ!」
「お、おう!」
杉山は雷の石の能力を行使した。
「やべえぞ、あの飛行機が落ちてくる!」
三河口達も飛行機が墜落しゆく様を見ていた。
「お、大野君が巻き添えになっちゃあう!嫌あ!!」
冬田は悲痛の声を挙げた。
「と、兎に角、このままだと誰かの家に当たる。被害の少なさそうな所へ移さないと駄目だ!」
「長山君、どうやってやればいいと思うか?」
三河口は長山に質問する。
「うーん、皆が飛行機から脱出してそこから狙えばいいかな?」
「よし、皆が脱出できる事を祈るか!」
全員待機を決行した。その時、飛行機が止まった。
「飛行機が止まったぞ!」
かよ子の父が驚いた。
「誰かが何かしたんじゃないの?」
まき子はそう考える。
(さりちゃんかしら?それとも杉山君・・・?)
杉山は雷の石の力で飛行機が止まった。
「ど、どうして飛行機が止まったの!?」
かよ子には訳が分からなかった。
「『雷の石』の力でこの機体の磁力と地面の地磁気を制御したのだ。これで杉山さとしの能力の使用が途切れない限り飛行機は浮遊し、墜落する事はない」
「あちちーーー!」
バーシムは焼ける身体に苦しむ。
「熱いなら水攻めにするブー!」
ブー太郎はバーシムに水圧
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