TURN35 マレー侵攻の前にその二
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「その時戦死しないといいけれど」
「この馬鹿いないといないで寂しそうね」
ハニートラップはこんなことも言った。
「そうした意味でややこしい奴ではあるわね」
「何で俺こんなに言われるんだよ」
「言いやすいから」
〆羅も言う。この彼女も。
「そうしたキャラクターだから」
「くそっ、まあとにかくラバウルも攻めるぜ」
田中は気を取り直して述べる。
「それでラバウルを攻略したら次はだよな」
「ニュージーランドよ」
そこを攻めるとだ。台湾が話す。
「トンガにはもう艦隊がいってるわ」
「南雲さん達だな」
「小澤さんとね」
この二人が軸として向かっているというのだ。
「私の兄さんと香港君の兄妹がね」
「向こうには五個艦隊なんだな」
「トンガにいる艦隊は少ないから」
だから五個だというのだ。
「そして主力はね」
「インドネシアなんだな」
「東郷さんに日本さん」
まずはこの二人だった。東郷が直接率いていた。
「マカオ君の兄妹に韓国の妹さんと」
「リンファとランファだよな」
「あとあの二人よ」
さらに言う台湾だった。
「キャシー=ブラッドレイとララー=マニイね」
「早速日本軍として戦うってのかよ」
「そうよ」
「あのマニラの女はともかくガメリカのあいつはな」
キャシーについてはどうかとだ。田中は言うのだった。
「よくすんなりといったな」
「結構暴れたしね」
「結構以上じゃねえだろ」
田中は顔を顰めさせて台湾に述べた。
「だってよ。艦橋でマシンガンぶっぱなしてたんだろ」
「それで大暴れだったのよ」
「それで何で結構なんだよ」
「まあとにかく捕虜になってね」
大騒ぎの結果だ。山下が艦橋に乗り込んでみね打ちで大人しくさせたのだ。キャシーの一瞬の隙を衝いてその首の後ろに入れてだ。
「東郷さんが説得してなのよ」
「あいつがかよ」
「日本さんも同席してね」
「祖国さんもっていうとおかしなことはしてねえんだな」
「ええ。そのことは間違いないわ」
「だといいんだけれどな」
東郷の派手な女性遍歴を知っている田中はそれを聞いてまずは安心した。
「で、その二人もなんだな」
「インドネシアに向かったわ。ラバウルとトンガ、それにインドネシアを占領したら」
「マレーかよ」
「私達の主力はニュージーランドに向かうわ」
ラバウルに向かっている台湾達の軍はというのだ。
「それでトンガ、インドネシアに向かっている軍はね」
「マレーなんだな」
「そうなるわ」
台湾は田中にこの戦略を話した。日本軍は今のところは彼等の当初の予想以上の速さで順調に進んでいた。
「いよいよ第一の戦略目標よ」
「あそこを占領できたら大きいですね」
〆羅はマレー占領がなった場合について述べた。
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