第四幕その十一
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「勉強になったよ」
「それは私も嬉しいよ」
「学問の神様として」
「知ってもらうとね」
それでというのです。
「本当にね」
「嬉しいんだね」
「そうだよ、じゃあ」
「沐浴をしてね」
「礼拝をさせてもらうよ」
「ではね」
こうしてでした、皆は今度はトト神の祭壇に沐浴の後で礼拝をしました。そしてその後で再びなのでした。
迷宮の中を歩いていきます、すると。
ハンクはベッツイに迷宮の中を歩きながらこんなことを言いました。
「この階段は一階だね」
「そうよ、それでこの一階からね」
「どんどん上がっていくんだね」
「そうなっていくわ、そして上に向かうにつれて」
その都度というのです。
「徐々に狭くなっていくのよ」
「ああ、ピラミッドの形がそうだから」
「上がるにつれて尖っていってるわね」
「正面から見たら三角形だからね」
「それでね」
そのうえでというのです。
「先にね」
「じゃあ頂上辺りは」
「かなり狭くなっているわ」
「そうだよね、やっぱり」
「そうした形だから」
ピラミッドはというのです。
「わかっておいてね」
「うん、それじゃあね」
「それとね」
「それと?」
「このピラミッドには地下もあるのよ」
「あっ、そうなんだ」
「地下に行くことも出来るわよ」
こうハンクにお話するのでした。
「そちらにもね」
「じゃあ地下に行くのかな」
「行くつもりよ」
ベッツイは一行のリーダーとしてハンクの今の質問に微笑んで答えました。
「全部の階の隅から隅まで行きたいから」
「だからだね」
「そちらにもね」
地下にもというのです。
「行きましょう」
「それではね」
「あとここの人達にマミーの人達もいるけれど」
所謂ミイラ男の人達です、全身に包帯を巻いているミイラの身体の人達です。
「この人達もピラミッドの住人よ」
「そうだよね」
「怖くないでしょ」
「ううん、映画だと怖いけれど」
ハンクはベッツイの今の言葉にこう返しました。
「けれどね」
「それでもよね」
「うん、オズの国だとね」
「悪い人はいないしね」
「妖怪やモンスターも普通にいる世界でしょ」
「妖精さん達と一緒にね」
「だからね」
オズの国にいる人達だからというのです、マミーの人達も。
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