第四幕その十
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「古代エジプトではだよ」
「戦いの神でもあったの」
「偉大なるラーを我が友セトと共に守護する」
「それで戦っているの」
「ラーが乗る世界を旅する船に乗り船を襲う蛇アビスと戦っていたのだよ」
「セトって神様と一緒に」
「そうしていたのだよ」
古代ギリシアではというのです。
「そうしていたのだよ」
「そうなのね」
「だから戦いの神でもあるのだよ」
「正直それは意外ね」
「そうだね、尚我が友セトもこのピラミッドにいるから」
エジプトの神様としてというのです。
「彼の祭壇に行くといいよ」
「それではね」
「気のいい神だよ」
「あれっ、セトって」
この神様についてです、カルロスは言いました。
「悪い神様だったんじゃ」
「そのお話だね」
トト神はカルロスの言葉にすぐに応えました。
「彼はエジプトでは二面性があってね」
「それでなんですか」
「そう、それでね」
「悪い神様ともですか」
「言われていたんだよ」
そうだったというのです。
「これがね」
「そうだったんですか」
「勇敢で人を砂嵐からも守ってくれるんだ」
「そこはいいところなんですね」
「オズの国ではそのいい面ばかりだから」
「悪い神様じゃないんですね」
「むしろいい神だよ」
そう言っていいというのです。
「だから君達も安心するといいから」
「そう言われてほっとしました」
「むしろレタスが好きな気のいい神だよ」
「あっ、レタスですか」
「古代エジプトではもう食べていたのだよ」
既にというのです。
「これがね」
「レタスの歴史も古いんですね」
「大蒜も食べていたしね」
こちらのお野菜もというのです。
「麦を栽培してパンも食べていたよ」
「パンのことは聞いていましたけれど」
「レタスや大蒜もだよ」
「食べていたんですね」
「そうだよ、尚このピラミッドは」
トト神はピラミッドのお話もしました。
「ファラオが農業が出来ない民衆に用意した仕事でもあったのだよ」
「あっ、建設してですね」
「ファラオが人に家や食べものも出す」
「そうして働いてもらっていたんですね」
「そうだったのだよ」
「そうした意味もあったんですね」
「オズの国では急に出て来たがね」
エメラルドの都の中にというのです。
「そうだったのだよ」
「古代エジプトでは」
「そこも面白いね」
「うん、何ていうか」
ハンクもトト神のお話をここまで聞いて言いました。
「凄く勉強になったよ」
「我々のことやエジプトのことでだね」
「何かとね、僕達は」
こうも言うハンクでした。
「エジプトのこと何も知らなかったよ」
「そうだったのだね」
「けれど今トト神のお話を聞いて」
そしてというのです。
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