第四幕その七
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「十八世紀だから」
「一番古いのは僕の国かな」
中国人の神宝が微笑んで言いました。
「中国かな」
「ロシアは大体千年と少しね」
ロシア人のナターシャはそれ位だと考えているみたいです。
「おおよそ」
「日本は皇紀っていう暦だと二千六百何十年だけれど」
日本人の恵梨香が出した年は西暦ではありませんでした。
「本当かしら」
「日本の歴史も古かったわね」
ベッツイは恵梨香が言った日本の歴史に応えました。
「皇室っていう皇帝いえ天皇陛下のお家がずっとあって」
「凄いですよ、あのお家」
「少なくとも千五百年はありますから」
「今もありますし」
「古い本にも出てきて」
「儀式なんかも色々あって」
五人共皇室についてはこう言うのでした。
「オズの国にあってもです」
「何か普通に存在出来る位ですよ」
「普通の王家とは違いまして」
「皇帝といいますか権威がそうで」
「本当に物凄いお家ですよ」
「そんなお家が外の世界にあるんだね」
カエルマンも驚いています。
「エジプトのファラオよりも凄いかもね」
「そうよね、ファラオもまた凄いけれど」
ベッツイはカエルマンの言葉に応えました。
「日本の皇室もね」
「凄いみたいだね」
「そうね、私外の世界にいた時はよく知らなかったけれど」
「こうして聞くとだね」
「凄いお家ってわかるわ」
「全くだね」
「あの今ファラオのお話が出たけれど」
ポリクロームはベッツイ達にこのことを聞きました。
「このピラミッドには」
「そう、このピラミッドを治める人よ」
ベッツイはポリクロームの質問に答えました。
「外の世界ではエジプトの王様だったけれど」
「ピラミッドではなのね」
「そうよ、こちらね」
「ピラミッドを治める人なのね」
「このピラミッドもオズの中の一国だから」
それでというのです。
「王様がいてね」
「ファラオがなのね」
「ピラミッドを治めているのよ」
「そうなのね」
「今後ファラオともお会いするわね」
ベッツイはこうも言いました。
「このことは知っていたけれど」
「ファラオのことは」
「お会いすることは」
本当にというのです。
「今から楽しみよ」
「そうなのね」
「ううん、何かね」
ここで言ったのはボタンでした、今もステーキを食べています。
「オズの国って本当に色々な人がいるね」
「生きものもね」
「そうだよね」
「だからピラミッドもあるし」
それでというのです。
「ファラオもね」
「いてだね」
「お会い出来るわよ」
「じゃあ楽しみにしてるね」
「そうしてね」
「ううん、ここは本当にエジプトだね」
ハンクはしみじみとして思いました。
「古代の」
「そうね、ピラミッドだけにね」
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