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アルゼンチン帝国召喚
第八話「紛争1」
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インダーズは艦長席に座りながら何事をない事を祈るのであった。
そしてその飛行物体、飛竜がフェン王国上空にやってきたがついぞ連絡が来ることは無かった。






パーパルディア皇国、皇国監査軍東洋艦隊所属のワイバーンロード部隊20騎はフェン王国への懲罰的攻撃を加えるために首都アマノキ上空に来ていた。
フェン王国は軍祭を行っておりそこには文明圏外の各国武官が招待されている。そんな中で攻撃を行えば文明圏外の国家はパーパルディア皇国の力を改めて思い知るだろう。そう考えての行動であった。

「ガハラの民には構うな。目標はフェン王国王城と……あの巨大船にしよう。攻撃開始!」

ワイバーンロード部隊は10騎ずつの二手に分かれて王城と、旧太平洋艦隊所属のイービルアイへと向かっていく。

「な、なんだ!?」
「パーパルディア皇国だ……ぎゃっ!」
「あ、熱い!助けてくれ!」

ワイバーンロードの動力火炎弾を受け燃え盛る王城を見たベインダーズの行動は早かった。

「上空のワイバーンは敵である!撃ち落とせ!」
「了解!」

ベインダーズの指示によって艦対空ミサイルが各艦より放たれる。ワイバーンを軽く超える速度でやって来るミサイルにワイバーンロード部隊は驚愕する間もなく落とされていく。
そして20騎いたワイバーンロード部隊は呆気なく全滅し黒煙の花を咲かせるのだった。

「な、なんと……」

一瞬でワイバーンロード部隊を壊滅した様子を見た剣王は驚きのあまり固まってしまう。周りで見ていた家臣たちも同じようで誰一人として身じろぎすら出来ていなかった。

「まさか、パーパルディア皇国のワイバーンを一瞬で全滅させるとは……。これなら、パーパルディア皇国との戦争にも勝てるやもしれん!」

剣王はまるでさも今の力が自分のものであるかのようにふるまう。そこへアルゼンチン帝国の外交官がやって来る。
剣王は直ぐに場を整えると外交官を中へと入れる。入って来たのは前回の会合の時もいたフェイルナンであったが雰囲気が前回と違いとげとげしかった。

「アルゼンチン帝国の者よ、今回フェン王国を攻撃した者達を見事な武技で対峙してくれたことに感謝する」

フェン王国を代表する形で剣王が礼を言う。

「……いえ、奴らは完全に我が国の艦へ攻撃を加えようとしていました。それを振り払っただけの事です」
「では早速国交樹立の事前会議を……」

剣王がそこまで言ったときフェイルナンが手で制す。

「その前に、こちらの質問に答えていただきたい。先程のワイバーンはパーパルディア皇国の物と分かりましたがいきなり攻撃を加えてくるとは思えません。貴国は既にパーパルディア皇国と戦争状態なのではないですか?」
「ふむ、確かに我が国はパーパルディア皇国か
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