第六話「ロウリア王国戦3」
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ちを助けていた。
「シャ、シャークン様!あれを……」
船員の言葉にシャークンが指さす方を見ると先ほどの艦隊が西へと向かっていく姿があった。どうやらこれ以上の追撃はしないようだ。
「まさか……、奴らの狙いは王都か!?」
あの艦隊が王都を攻撃すれば王都は灰燼と化すだろう。シャークンは更地になる王都を想像し冷や汗を流すのであった。
「一体どうなっているのだ!」
ロウリア王国王都ジンハークにてハーク・ロウリア34世は怒鳴る。東方征伐軍を起こしクワトイネ公国を併合するはずが東方征伐軍は全滅、大船団も通信が通じずワイバーンも全滅した可能性があった。更にはクワトイネ公国、クイラ王国両方の国境から敵が雪崩れ込んできていた。
「い、今は兵を再編しておりまして……」
「遅い!このままでは我が国は蹂躙されてしまうぞ!」
「陛下!大変です!」
そこへ兵士が入って来る。突然の乱入にロウリア34世の矛先がその兵士に向く。兵士は汗を流しながら声を上げる。
「敵の大船団がこちらに向かってきています!更に他の北部都市と南部の都市にも敵の船が来ているとの事!」
「何だと!?」
その瞬間であった。王城を爆炎が包み込んだ。その中にいた者は何が起こったのか分からずに炎に包まれこの世から消え去った。
ジンハーク城を襲ったのは旧太平洋艦隊から放たれた艦対地ミサイルであった。他にもジンハークに次々と打ち込まれ僅か数分でジンハークは灰燼と化すのであった。
そして他の都市も同じように破壊されロウリア王国の継戦能力どころか指揮能力も消え去った。
その後は全く現状が分からない都市が独自に兵を集めたりしていたがアルゼンチン帝国の戦車師団の前に蹂躙され一週間後には全ての領土がアルゼンチン帝国の支配下に入った。
ここにロウリア王国は滅びるのであった。
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